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その後、仕事の終わりが同じ時間になると、彼は車で送ってくれるようになった。
会社では、よく上司の送り迎えをやらされるから、苦にはならないと彼は言った。
車の中で話をするにつれ、自分のことだけで頭がいっぱいになってしまった。
手を繋がれるのは断ったのに、彼の話に動揺したり。
よくよく冷静に聞けば、ちょっと親しい友人に話す内容で、自分は過敏に反応しすぎているだけなのかもしれない。
誰でも、あまり関係ない人にこっそり本音を話して、消化するときもあるし。
なんて、思うのは彼は自分をそれ以上に見ていないことを表しているようで
あぁ、やっぱりと確信を持った考えとそんなの嫌だと反抗する考えが頭の中を占領していた。
どうして、こんなに1人で考えを思い巡らせてばかりなんだろう。
なんだか疲れる。
いや、疲れた。