四首目             

いつまでも転んでいるといつまでも転んで暮らしたくなる      

山崎方代


中島らものコントに、刑事がホームレスの人に変装して張り込みをしているうちに、そのまま本物のホームレスになってしまうというのがあって、それをすぐに思い出した。人間誰しもダメなところはあって、ダメになっていく人を見ると、それではダメだと思いつつも、自分の中にあるダメな部分と響き合うというか、なんというか、そこに、ある種のおかしさが浮かび上がってくる。