六首目

ケータイの普及のおかげで突然に女便所で振られた私

柳澤真実


彼女の家に電話して彼女が出てくれればいいけれど、もし、父親が出たらどうしよう?何て言えばいいんだろう?とハラハラドキドキしたのも昔の話。今やケータイの普及のおかげでそんなことはなくなってしまった。が、そのせいで、時に、こんなことが起こってしまう。そこで、ふと気になるのが、女便所で振られた私は、「大」をしていたのか?「小」をしていたのか?「大」ならフンギリがついたのか?「小」なら、あっさり水に流せたのか?