一昔前と比較して、転職は珍しいことではなくなったが、日本では終身雇用を理想とする風潮は今だに根強い。
私自身は40代後半に3回の転職を経験したが、転職サイトなどではあまり公表されていない実態をお伝えできればと思う。
1.転職後の給与は、前職の給与から2〜3割減が相場。仮に給与が同じであれば、労働時間が2〜3割増。
企業の給与体系は、勤続年数に比例した年功序列になっていることが多いが、転職によって勤続年数がリセットされる。
2.転職回数が多いことが、企業からプラスに評価されることは滅多にない。
企業は採用した人物が短期間で退職した場合、採用にかけた費用を回収できないため、リスクの高い人物の採用を極力避ける。
3.給与、職場環境、仕事内容など全ての面で満足できる職場はない。一時的にそうであっても、状況は常に変化する。
もっと良い職場があるかもしれないと思って転職した後、自分には合わないと気付いても元の職場には戻れない。
さらに転職を繰り返すと、上記2の理由により、最終的には採用されることが困難になる。
4.上記1〜3の理由により、転職には様々なリスクが伴う。
家庭の事情、自身の健康などやむを得ない場合以外は、転職によるリスクは極力避けたい。