フランスで、母親に見捨てられた歳児が年間も自力で生き延びていた。ひとりで食事をし、電気も暖房もない生活を送っていたが、学校へ通い、成績優秀だったため、彼が苦境に陥っていることは誰も想像できなかった。空腹耐えかねて、近所の庭からトマトを取ることもあったようだが、2020年から2022年にかけて、歳から11歳までの間、ひとりで生き抜いた。彼の39歳の母親は、ボーイフレンドと5km離れた場所で暮らしていることが発覚し、有罪判決を受けた。

 

フランス南西部、シャラント県ネルサックにあるアパートには歳の少年が11歳までの年間、たったひとりで暮らしていたことが発覚した。電気もガスも通っていなかったため、冬の間、少年は暖を取るために枚の掛け布団にくるまって過ごした。暖かいお湯で体を洗うこともできず、冷たい水で体を洗わなくてはならないこともあったそうだ。近所の住民たちは、少年にときどき、食べ物を分けてあげていたにもかかわらず、まさか彼がひとり置き去りにされているとは思いもしなかったようだ。

報道によると、孤独な少年は主にケーキと冷たい缶詰食で飢えをしのいでいた。時に、この少年はアパートの隣のバルコニーからトマトをくすねて食べることもあったらしい。少年を扶養する義務があるはずの39歳の母親は、5km離れたシルイユにボーイフレンドと住んでいて、息子に食料を与えるために、たまにやって来るだけだった。少年の父親の消息はわからず、息子の人生に関与していない。母親は父親とずっと別居していて、子どもと生活していたアパートから自ら出ていった。

 

育児放棄されて2年がたった頃、やっと隣人のひとりが少年がひとりぼっちで暮らしていることに気づき、警察に通報した。この事件を受けてネルサックのバーバラ・クーチュリエ市長は社会福祉の抜け穴に警鐘を鳴らし、「残念ですが、こうした残酷な状況を察知できたはずの大人がどれくらいいたのでしょうか。少年は身なりもちゃんと整えていて、宿題をきちんとこなす優等生でした。それは彼が『全て大丈夫と言うために、自分の精神を守る盾のようなものだったと思います」と述べた。

 

少年がひとりで暮らしたアパート

 

近所のおとなたちの何人かは少年の母親が聞くに耐えない汚い言葉で少年に悪態をついているのを目撃したことがあると証言した。ある匿名の隣人は母親がとても口にはできないような言葉の暴力を少年にぶつけているのも聞いたことが何度もあり、どうしてこんな人間にこんな良い子がいるのだろうと不思議に思った」という。この残酷な母親であるアレクサンドラの身元は明かされていないが、未成年の育児放棄とその安全を危険にさらした罪でアングレーム裁判所から起訴された。

法廷審問中に電話のデータが提示され、母親が息子と住んでいないことが確認された。さらに、母親は息子を学校に送り迎えもしておらず、彼はひとりで学校へ通い、ずっと成績も優秀だったことが判明した。母親は起訴内容を否定したが、近所の住民が少年がひとりで暮らしていたことを証言、警察もアパートの冷蔵庫が空で、大人の衣服もなかったことを確認した。16日、母親は懲役18か月の判決を受けた。現在、12歳になったこの少年は母親との面会を拒否している。

 

【参照:exciteニュース】