バイアグラは勃起不全(ED)の治療薬として、つとに有名である。しかし、EDの治療薬として開発されたわけではない。バイアグラの原料となるクエン酸シルデナフィルは当初、高血圧や狭心症の治療薬として開発が進められた。しかし、初期の臨床試験で、被験者である男性たちに勃起改善の効果が見られ、こちらの効果が注目されるようになった。

 

1998年3月27日には、米製薬会社ファイザーの先発薬が「バイアグラ」という商品名で米食品医薬品局(FDA)によって、EDの治療薬として承認された。こうしてバイアグラが世界中で認知されて普及するに従って、かつてはタブー視されていた勃起不全に対する差別や偏見が打ち砕かれ、各国の文明化が前進するきっかけとなったとの評価がある。

 

一方、バイアグラの偽造薬も広く流通していて大きな問題になっている。なかでもインターネット通販で購入できる「バイアグラ」モドキの商品には、効果がないどころか、身体に重大な悪影響を及ぼすものもあるといわれている。また、正規品であっても、医師の指導を受けて適正使用しないと、個人の健康状態や服用方法によっては命に関わりかねない。

 

そんな恐ろしいバイアグラの乱用の結果を撮影した画像が海外の動画共有サイト「Gore Brasil」で公開されている。地面に仰向けに横たわっているのは、股間をコモッコリ膨らませた恥ずかしい老人の遺体である。彼を取り囲んだ人々が老人の遺体を呆れた様子で見つめている。解説によると、バイアグラらしき薬品を2錠飲んで勃起したまま死亡したのだという。

 

 

全裸の女性二人ととともに撮られた写真からは、年をとってもなお衰えない精力が滲み出る。しかし、彼もまたバイアグラによって命を落とした者のひとりなのだ。バイアグラは媚薬の類ではないため、医師の診断に基づいて適切に服用することが求められる。乱用すれば、勃起した状態や全裸の姿で命を落とすという恥ずかしい死に様をさらすことになるかもしれない。