「プチエンジェル事件」は2003年7月、発生した少女誘拐監禁事件である。プチエンジェル事件の犯人は家出少女を様々な方法で勧誘し集めており、その後違法なお店で働かせて、荒稼ぎをしていた。次第にその行為がエスカレートしていき、2003年には少女誘拐監禁事件へと発展した。プチエンジェル事件の犯人はデートクラブ「プチエンジェル」の経営者だった。

 

犯人は自らが経営をしていたデートクラブ「プチエンジェル」で、勧誘してきた少女達を働かせていた。ちなみに、この「プチエンジェル」は違法な店だった。プチエンジェル事件の主犯は吉里弘太郎という男で、彼は裕福な家庭に育っており、東京藝術大学を卒業している。大学卒業後には2年間ホストとして生活を送っていたが、その後店の経営者側に転向していた事が明らかになっている。

 

その後、違法な人妻デートクラブを開業した。これで利益を上げた吉里弘太郎は、プチエンジェル事件の名称の由来になった「プチエンジェル」を開業した。デートクラブ「プチエンジェル」を開業したきっかけには、吉里弘太郎本人の性癖も関係しているといわれている。実は吉里弘太郎自身がロリコンと噂されており、その証拠に過去に買春で逮捕された前科がある。

 

デートクラブ「プチエンジェル」は店舗を持たない無店舗形式で経営されていた。「プチエンジェル」は未成年の児童の買春を斡旋している非合法なデートクラブであった。また、買春だけでなく猥褻ビデオなども販売していた。「プチエンジェル」は会員制となっており、噂によると年会費が60万円、未成年との性行為で5万円と高額な金額が請求されていたといわれる。

 

こうした収入から、在籍している少女には中高生で1万円、小学生で3万円の給与が支払われていたといわれる。詳しい営業実態は不明だが、「プチエンジェル」には家出をした少女2000人ほどが在籍していたといわれる。この事件が発覚した際には1500人以上の少女が補導されていたことが明らかになっているので、1500人以上在籍していた事は確実である。

 

しかし、1500人以上もの家出少女をどのようにして集めていたのか。プチエンジェル事件の主犯である吉里弘太郎は渋谷区や新宿区で「カラオケ5000円、下着提供10000円、裸体撮影10000円」と書かれたチラシで家出少女を勧誘していた。プチエンジェルは家出した少女を大勢集め、買春やわいせつビデオを撮影するなど違法な行為を繰り返していた。

 

実は、このデートクラブ「プチエンジェル」の顧客名簿には、皇族や政治家などの名前が記されていたという噂がある。顧客名簿には2000人以上の名前が記されていたが、実際に皇族や政治家の名前が記されていたかは公表されていないので定かではない。では、顧客名簿に記されていたと噂されている皇族や政治家にはどのような人物の名前が挙がっているのか?

 

デートクラブ「プチエンジェル」の顧客名簿には、皇族で皇嗣の「秋篠宮文仁新王」の名があったと噂されている。秋篠宮文仁新王の名前が挙がったのは、皇族の大物がいるという情報から噂からで、実際に秋篠宮文仁新王の名前が顧客名簿にあったのかは定かではない。顧客名簿に記されていた皇族の名には、「高円宮憲仁親王殿下」の名もあったとの情報もある。

  

プチエンジェルの顧客名簿には、資産家として有名な「糸山英太郎」の名もあるとの情報も、実しやかに囁かれている。糸山栄太郎は、プチエンジェル事件の少し前にも未成年買春容疑で逮捕されている。結果的には、相手が未成年だとは知らなかったとして、児童福祉法違反に問われることはなかった。だが、そうしたから事実や、豊富な保有資金、ロリコン趣味から信憑性を帯びる。

 

また、キャノンの取締役の名前も記されていたとされている。これは、当のキャノンの役員がプチエンジェル事件との関与を否定するコメントをわざわざ発表していたことから噂されたようだ。さらに、顧客名簿には著名なであった外交官の「加藤良三」の名もあったという噂もある。加藤良三は外交官としてだけでなく、当時三菱商事特別顧問を務めるなど幅広く活躍をしていた。

 

くわえて、信じられないような芸能界の超大物プロデューサーの名前もプチエンジェルの顧客名簿にあったのではないかと噂されているようだ。それは「AKB48グループ」など数々のアイドルを世に送り出してきた秋元康である。若い女性アイドルをプロデュースしているということから、秋元は少女に関心があると連想されたのではないかといわれているが、真偽のほどは明らかではない。

 

秋篠宮家や皇族の数名の名前が挙がっている他、大物政治家や大物プロデューサーの名前も記されていたというが、顧客名簿の中には偽名が記されていたという情報も存在しているので、これらの人々は新規顧客を獲得するために名前を勝手に使用されていた可能性もある。実際に皇族や政治家の名前が記されていたとすればかなりの大事件に発展していたはずだ。

 

プチエンジェル事件は犯人の吉里弘太郎が2003年7月上旬に渋谷で被害者となった少女と接触した事から始まる。吉里は当時小学生だった被害者と渋谷で接触しており、会ってくれたお礼として1万円を手渡した。この際、連絡先を交換し、その後も連絡を取り合っていたようだ。その後、吉里から少女に「部屋の掃除をしてくれたら1万円をあげる」という連絡があった。

 

この際、「友達も連れて来てくれたらさらにお礼をあげる」といった旨が伝えられていたようだ。そのため、被害者の少女は友達3人に声をかけて、連れだって吉里のもとに訪れることにとなった。少女らが吉里から指示されて訪れたのは赤坂インターナショナルプラザだった。現場はウィークリーマンションで、吉里とは別の人物が借りていたマンションだったことが後に明らかになっている。

 

2003年7月13日、少女4人は吉里の指定した部屋に訪れると、「どうなるか分かっているよね」という内容の発言の後に手錠と目隠しをされた。この時の吉里の態度はこれまでと一変し、スタンガンで脅すなどされ監禁されてしまった。恐怖を抱いた少女たちだったが、そのうちのひとりが手錠を外す事に成功し、吉里が行動する物音がしないことを確認し脱出に成功をした。

 

脱出に成功をした少女は付近にあった花屋に助けを求め、警察に保護されることになった。少女が脱出に成功し警察に保護されたのは、監禁から4日後の17日だったようだ。警察は、その後少女が監禁されていたマンションに乗り込み、残りの3人も無事に保護をしている。実は警察がマンションに乗り込んだ時、犯人の吉里は練炭自殺をして既に死亡していたようだ。

 

しかし、この吉里の練炭自殺には不可解な点があったという。それは吉里がビニールの中に入って練炭自殺をしていたのだが、ビニールに入って練炭自殺をした場合、普通であれば練炭の熱によってビニールに穴が開くはずだ。そうした理由から、吉里の練炭自殺は不可能。余りに不自然だったのではないかと囁かれている。吉里の自殺には警視庁も関係していると噂されている。

 

吉里が未成年者誘拐という重大な事件の主犯であるにもかかわらず、なぜか警視庁は吉里の司法解剖を行わなかったのだ。通常であれば、事件の犯人が自殺していた場合でも、司法解剖によって死因を明白にするのが一般的である。理由を明らかにせず、これを行わなかったことから警視庁も関係している、あるいは何かを隠蔽しようとしていたのではないかと噂されている。

 

プチエンジェル事件が深い闇に包まれているとして語られるのは、フリーライターである染谷悟という人物の死が関係している。染谷は生前、柏原蔵書というライター名で裏社会や闇の事件などの闇を暴き、光を当てる活動を専門にしていた。彼はフリーライターとしてプチエンジェル事件の真相に迫っていた。そんな染谷の独自の調査は危険と隣り合わせだったといわれている。

 

なぜなら、プチエンジェル事件には中国マフィアや日本の暴力団も関係していたとされているからだ。プチエンジェル事件を独自に調査していた染谷だったが、事件から2か月後、遺体となって東京湾で発見されている。プチエンジェル事件との関係性は明らかになっていないが、染谷が亡くなる前にプチエンジェル事件について調べた資料が盗まれていたことが明らかになっている。 

 

しかし、プチエンジェル事件のその後にはさらに謎が多く浮き彫りになっていた。実はプチエンジェル事件のその後には様々な怖すぎる謎が浮き彫りになり都市伝説のように語られているようだ。例えば、警察は吉里郎の単独犯と断定しているが、「プチエンジェル」は無店舗という形態ではあるものの、組織立った店として営業をしており、他にも関与していた人物がいた確実である。

 

また、犯行現場となったウィークリーマンションの名義は吉里ではなかった。そのウィークリーマンションの名義の人物の存在についても謎に包まれている。プチエンジェル事件のその後、被害者の少女らの具体的名被害実態が報道されることなかった。少女らは小学生という事もあり、メディアが詳細報道は控えたのだろうが、少女1500人以上が保護されるという大事件でもある。

 

しかし、プチエンジェル事件はその後、急にメディアで報じられることがなくなった。何かの大きな力が働いて事件を鎮静化しようという動きがあったのではないかと噂されている。1500人以上の少女が保護、補導されたプチエンジェル事件であるが、少女たちのその後についても明らかになっていない。警察に保護された後に保護者のもとに戻されたという報道すらされていないのである。

 

プチエンジェル事件のその後、類似した事件も発生している。2014年、少女に薬を使い買春させるという事件が発生している。本来であれば守るべき少女を金稼ぎに使うという凶悪な事件は今後二度と起こしてはならない。プチエンジェル事件には今なお様々な謎が残されており、そこには権力が働いていたのではないかと見られている。今後も、新たな情報を求めて追っていきたい。