『40年前、自公による保守独裁を予見した「藤原弘達」の卓越した慧眼』 | ズル木のブログ

ズル木のブログ

ブログの説明を入力します。

40年前、自公による保守独裁を予見した「藤原弘達」の卓越した慧眼


前略  公明党殿
与党と野党の間に『ユ党』があると言われてきましたが、公明党はまさにそれですね。『ユ』は癒着のユでもあるでしょう。まさか、公明党が自民党と一緒になって『特定秘密保護法案』を成立させようと躍起になるとは思いませんでした。与党ボケしたとしか言いようがありません。

1998年秋、私は盗聴法案の反対の集会で公明党代表代行の『浜四津敏子さん』と同席しました。その時彼女は、ナチスドイツの支配下、秘密警察が次第に取り締まりの対象を広げ、反戦平和運動や環境保護運動にまでその手を伸ばしたことを引いて、通信傍受法という名の盗聴法に反対する姿勢を明確にしたはずです。ところが、公明党が与党入りするや、コロリと態度を変えて、集会にも出てこなくなりました。

それで、久米宏さんがキャスターの『ニュースステーション』で、♪あなたはもう忘れたのかしら—♯♭、という『神田川』の歌い出しにかぶせて、浜四津さんの反対発言を再放送し、コメントを求められた私は、『彼女の発言には賞味期限があり、半年も経たずにそれは過ぎてしまったということか』と皮肉りました。

まるでコウモリのような公明党を見ていると、私は、すさまじい出版妨害自然を巻き起こした、藤原弘達著『創価学会を斬る』(日新報道)を思い出します。1969年秋に出たこの本で、藤原はいち早く、『創価学会・公明党が目下ねらっているものは「連立政権」ではないのか』と指摘し、『もし自由民主党が過半数の議席を失うというようなことになった場合、公明党に手をさしのべてこれとの連立によって圧倒的多数の政権を構成するならば、その時は、日本の保守独裁体制が明らかにファシズムへのワンステップを踏み出すときではないかと思う』と危惧しているのです。『慧眼の至り』と言うべきでしょう。

安倍晋三はもう北朝鮮の金正恩と同じ独裁者を志向しており、『アベジョンウン』と呼ぶしかない、と私は思っていますが、公明党はまだ、そう見ていませんか。福島の公聴会では、与党推薦の参考人でさえ反対したこの法案を、公明党は危険だとは思っていないのでしょうか。あるいは危険だと思っても、与党となったからには『下駄の雪』のように、どこまでも自民党についていくと言うことですか。

いつか、私が公明党の『変化』を非難したら、当時の市川雄一書記長が、『変わったのではなく、成長したと理解していただきたい』と開き直りました。それで私は、『コウモリは成長するだろう。しかし、成長したコウモリはコウモリだ』と毒づいたのですが、どこまでも『コウモリ党』で行くつもりですか。
(参考: サンデー毎日 コラム『佐高信の政経外科』)