藤本順一 永田町ワイドショー〈1329〉 | ズル木のブログ

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大局を見据えなかった過去を首相はまず詫びよ

「一票の格差」 の是正を目的にした衆院選挙制度改革に関する与野党協議会が25日、約2か月ぶりに開かれた。席上、座長を務める民主党の樽床伸二幹事長代行(52)が小選挙区 「0増5減」 と比例区 「80減」 を提案。自民党の細田博之元幹事長(67)は 「0増5減」 には賛成したが、比例区 「80減」 については 「議会制民主主義に反する」 として反対し、他の野党もこれに同調した。また抜本改革を求める公明党は東 順治衆院議員(65)が小選挙区比例代表連用制の導入を主張した。


ここまでは想定内のやりとりだが、とりあえず政府の 「衆院選挙区画定審議会」 が首相に区割り案を勧告することになっている2月25日までに格差是正と議員定数削減、選挙制度の抜本改革の3点について何らかの結論を出すことにはなったようだ。これを受けて当初、関連法案の単独提出も辞さない構えだった民主党が比例削減数や連用制導入などで柔軟な姿勢を見せ始めている。抜本改革への道のりは険しいが、一歩前進である。税と社会保障の一体改革でもこれくらいの柔軟さが政府与党に求められよう。


野田佳彦首相(54)は24日の施政方針演説で自民党政権時代の福田康夫(75)、麻生太郎(71)両元首相の施政方針演説を引用して 「今こそ政局ではなく、大局を見据えよう」 と野党に協力を呼びかけた。当時、福田氏が 「与野党が信頼関係の上に立って話し合い、国政を動かすことこそが、国民に対する政治の責任だ」 と述べ、麻生氏が 「消費税を含む税制抜本改革を行うため、11年度までに必要な法制上の措置を講ずる」 と述べたことを逆手にとり、税と社会保障の一体改革を進める自らの立場を正当化したものだ。


だが待てよ。当時、民主党は福田氏や麻生氏の呼びかけにまったく耳を貸さずに解散を叫んでいたではないか。立場が変わり、今度は自民党に協力を求めるのであれば、まずは当時の民主党の振る舞いを率直にわびることだ。「あの頃を思い出すと、話し合いは全て拒否された。(協議の成否は)与党がどう対応するかにかかっている」 演説を引用された福田氏はこんな感想を漏らしている。野田首相にはぜひとも対局を見据えていただきたいものだ。

東京スポーツ
2012年1月27日付
(26日発行)

19面

↑パクリマン野田!!自分の言葉で言え、ゴラァむかっ

総理失格だぞにひひ