前回の続きです。
早速、セカンドオピニオンの予約を取るために、病院の予約センターに電話。
詳細を話すと、
「わかりました。それでは、当病院の乳腺外科部長との予約をおとりしますね」と。
しかも術式のことも理解していて（単なる受付の人？だと思っていたのですがどうなのかは不明）、「その方法は行っていますよ」と。予想以上に丁寧に対応くださいました。
なんだか、凄いぞ！！
早速予約を取り、必要なデータを大学病院で用意してもらう段取りをしました。
総合病院のホームページをみると、なんとその外科部長は同じ大学出身!（もちろん学部は違いますよー）なんだか親近感わきまくりでセカンドオピニオンへ向かったのでした。
乳腺外科に行くと、受付で
「セカンドオピニオンの方は、最終診察の方が終わった後のご案内になるので、しばらくお時間かかりますがよろしいですか」と。
はいはい、大丈夫です。と待合室でしばらく待っていました。
すると、外科部長らしきドクターが受付に。
「セカンドオピニオンの方、もうちょっと待っていただいて！」といって、廊下に飛び出していきました。あれれ？？
廊下には、車いすに乗り酸素を吸っていたご高齢の女性が。（おそらく入院されている終末期の乳がん患者さんだったと思います）そのドクターは女性のそばに駆け寄り、目線をあわせてしゃがんでいました。そして絵葉書のようなものを渡され、女性の手を握り何かをお話しされていたのです。
えーーーーーーーー。なんかすごい。。。こんな風に患者さんに接してくれるの？？？
それまで、ドクターというと偉そうに上から目線的な人が多いイメージだったのですが、その時に見た光景は、今までの常識を覆す温かいシーンだったのです。
そして、ドクターが戻ってくるとすぐに私の名が呼ばれました。
部屋に入るなり、
「らるこさんですね、初めまして○○です。〇〇大学病院で診断を受けたのね。びっくりしちゃったでしょう。」と。
らるこ
「はい。。突然ですが先生、〇〇大学病院のご出身ですよね？実は私もそうなんです」
ドクター
「えー！！？？そうなの？？部活は何？？」
らるこ
「硬式テニス部です」
ドクター
「えーーーーーーーーー！！私もよーーーーーー！！！後輩だわーーーー！！」
実は私の大学は、医学部と私の所属していたスポーツ科学系の学部は硬式テニス部だけ一緒に練習したりして交流が深かったのです。
病気のことそっちのけで、共通の話題に盛り上がり笑
なんだか今まで大学病院でうけていた閉塞的な重苦しい感じが全くなく、和やかに話ができたのをよく覚えています。
ようやく本題へ。
ドクター
「らるこさんは、乳腺だけ取ってエクスパンダ―入れる同時再建術を希望されているのね。この療法はまだ一般化されていないから受けられる病院が少ないのよ。検査を受けてみないとわからないけれど、適応ならばこちらでオペすることは可能ですよ。」と。
らるこ
「そうなんですね、ぜひこちらでお願いしたいです。」
ドクター
「それでは、一度大学病院に戻っていただき、こちらでオペしたい旨をお話しして紹介状を書いてもらってね。あと必要なデータをここに書いておくから主治医の先生に渡して。」と。
さらに、あのご高齢の女性に渡された絵葉書を私にもくださったのです。
それは、乳がんのサバイバーさんが撮影されたという写真にメッセージが添えられた絵葉書でした。
ドクター
「はい、これあげるわ＾＾ 色々心配だと思うけれど大丈夫だから。一緒に頑張りましょう」
このとき、私はたとえ希望のオペができなくても、この病院で手術を受けることを決心しました。
これから長くお世話にならなきゃいけない病院なのだから、主治医とコミュニケーションをしっかりとって病気と戦いたい。そう思ったのです。
そして検査の結果、無事に希望の術式の適応となり、手術を受けることができたのでした。
もし大学病院での術前説明で、アクションを起こしていなかったら、意に沿わないオペをしていたかもしれないし、でもすぐに全摘オペしていたら再発しなかったかもしれない。（←乳腺のみ摘出且つ発見からオペまで4か月もかかってしまったので）
でも私は自分の選択に全く後悔していないですし、今の病院にお世話になれていることを感謝しています。
これからも自分の思う道を信じて、自分の受けたい治療をうけ続けますよ！
昨日の高尾はもう夏日でしたー。
まだ肺に水が溜まっていて、登りがちょい息苦しく予定より1時間オーバーの行程でしたが、無事に登頂できてよかったです。
調子悪い時こそ身体動かさないと！
あっという間にゴールデンウィーク最終日ですね。まだまだ楽しむぞ( *´艸｀)
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