以下は書面通りの文章です。

 

【診断名】

右肺門部腫瘤

 

右肺門に4.5㎝程度の腫瘤を認めます。

H病院の気管支鏡検査では神経原生腫瘍が疑われました。

当院(N病院)でも気管支鏡検査を行いましたが、腫瘍性のものか、非腫瘍性のものか確定診断を得ることはできませんでした。

ただしPET検査ではSUV5.53と高集積であり、悪性病変の可能性を完全に否定できません。

 

今回は腫瘍を切除し確定診断を得ることを目的に考えています。

悪性病変の可能性も考慮し完全切除を目指して中下葉切除を行う予定です。

切除肺は病理検査へ提出し診断を行います。良性と判断されることもあります。

 

手術日     7月14日

手術時間   約6時間

手術方法   胸腔鏡手術 側方開胸手術   (1本肋骨折ります)

 

 

との結果でした。2つの病院で確定診断に至らず。

確定できなかったので「右肺門部腫瘤」となっています。

 

 

 

 

 

 

 

ぜんそくの可能性があったので造影剤CTはしてませんでしたが、

腫瘍のまわりに血管があるため、造影剤CTを受けました。

もちろん受診前にぜんそくかどうかの検査も行いました。

 

以下は2回目に行った造影剤CTの報告書です。

 

 

前医CT(5/1  H病院での通常CT)と比較しました。

右肺門部の分葉状腫瘤のサイズ・形態・内部濃度に変化はありません。

境界明瞭辺縁平滑な類円形です。

単純CTではほぼ均質な低濃度、造影CTでは弱い漸増型造影を呈し、この点は神経原生腫瘍としては非典型的です。

ただし遅延相でリング状の淡い造影を呈し、この所見は神経原生腫瘍で矛盾ありません。

少なくとも周囲の血管や気管支は圧排されているのみで、強い浸潤はきたしていません。

左肺門部や縦隔内、鎖骨上●などに同様の腫瘤は認めず、リンパ節腫大も指摘できません。

肝内に転移を疑う充実性腫瘤は認められません。

肺野に転移や原発性肺癌を疑う所見は指摘できません。

脾臓・胆道系・腎臓・膵臓に特記すべき異常は認められません。

胸水および腹水は見られません。