去年の春逢へりし君に恋ひにてし
桜の花は迎へけらしも
万葉集 巻8-1430 若宮年魚麻呂
娘子らがかざしのためにみやびをの
縵のためと敷きませる
国のはたてに咲きにける
桜の花のにほひもあなに
万葉集 巻8-1429 若宮年魚麻呂
これやこの名に負ふ鳴門の渦潮に
玉藻刈るとふ海人娘女ども
万葉集 巻15-3638 田辺秋庭