昨日は晴れていい天気だったんですけど一昨日はウラカン(台風)のせいで雨が激しかったから僕はふきのとうさんの名曲『春雷』を聴きました。


この歌を僕が初めて聴いたのは高校生の時だったと長い事僕は思い込んでいたんですけどもWikipediaで調べたらこの歌のリリースが1979年だったから大学生の時で2年間放浪したあと帰国してまたFランク大学に復学して2ダブでやり直していた頃でした。

昔の記憶ってけっこう曖昧に成ってます。

たぶんビリヤード場で朝5時くらいまで球を撞いたあと深夜喫茶のマイアミに行って何か食べて電車が動くまで時間を潰してた時に有線放送でこの歌が掛かっていてそこで僕は初めてこの曲を聴いたんです。
深夜喫茶で聴いた事は間違いないんですけど時期を間違えてました。

僕は詩とか文学の専門家ではありませんからこの歌の歌詞が抒情詩なのかどうかと言う専門的な事は分からないんですけども僕にとってはこの歌はpoema lilico(抒情詩)なんです。


この歌はふきのとうの山木康世さんが作詞作曲した歌なんですけど山木康世さんに直接聴いた訳ではないので山木さんがどう言うイメージでこの歌の歌詞を作詞されたのかと言う事は分からないんですけど僕はこの歌の2番の歌詞の所で特攻隊の基地にいた戦友同士が戦後かなり時が経ってから偶然に出逢ったと言うような場面を連想してしまうんです。


男同士が抱き合って泣くと言う事はそうそうある事ではないですからたぶんそう言う場面ではないかと想像するんです。

主人公の人は元戦友の人の身形(みなり)から彼の暮らし振りが裕福でなくて恐らく住む家も無い事に気が付くんですけど彼の心の中にある矜持を慮(おもんぱか)って「俺の家に泊まっていけよ」と言えない訳です。

そして落ちぶれて住む家が無い元戦友は春の嵐の雨が激しく降る中を彼と別れて帰る家がある振りをして何処かに行くんですけど主人公は彼が路上生活者な事に気が付いているから(寒くないだろうか)と気遣う訳です。

春の嵐に白い桜の花が散って行くんです...

一晩中激しい雨が降ったら全部の花が散ってしまうんですけどその散りゆく花を見て主人公は特攻隊で若くして死んで行った仲間たちを思い出して(散るな、今すぐに、命続くまで)って思って散りゆく白い桜の花を見て涙を流している...


と言うようなストーリーを僕は連想するんです。

だからこの歌を聴くと僕は涙が出て来るんです。

この歌を聴いてから春の桜の花を見ると特攻隊で死んだ人たちの事を想って涙が出て来るから春が少し苦手になりました。

僕の娘のイレーネや義妹のモニカなどはこの歌のきれいなメロディの部分だけを聴いて「¡Que bonita música!(凄くきれいな曲)」とか言ってこの歌が好きに成ってYouTubeからダウンロードしたふきのとうさんのビデオの歌を聴いてるんですけど僕はこの歌の感性は日本人にしか分からない歌だと思います。


画像はネットの人からお借りしました。










靖国神社の桜です…


東京市ヶ谷の九段下の桜です

知覧から出撃する陸軍の神風特別攻撃隊振武隊の1式戦闘機隼です。


知覧特攻平和会館に展示されてる陸軍振武特攻隊の人たちの写真です。
出撃する30分くらい前に撮った写真だそうです。
これから死にに征く人たちがこのような笑顔をして写真に写って出撃された事に驚きます。

特攻隊で死んだ皆さん、日本の為にありがとうございました。