Chulos(チュロス)って言うのは写真を見て貰えば分かるんですけども細長い形をしたスペインの揚げ菓子です。

揚げ菓子に砂糖をまぶしただけですからシンプルな味です。
シンプルかつチープなスペインの下町の味のお菓子です。

どこそこのパティシエがどったらこったらって言う感じでへなちょこの仏蘭西の菓子は女や子ども向けの甘くてチャラチャラした味なんです。

それに対してキホーテ親分(ドン・キホーテ)の硬派の男の国の西班牙(スペイン)のお菓子は質実剛健な感じです。

司馬遼太郎先生の『新撰組血風録』風に言いますと「その内面の凄みを外見の木訥さで必死に包み隠そうとしている虎徹はどこか近藤と言う男に似ていた」
みたいな感じに成っちゃうかと思ったりしますけど揚げ菓子を長曾祢虎徹に喩えるのはさすがに無理があるから止めまして『三丁目の夕日』的な下町の味みたいな感じです。

僕なんかはたぶん紙芝居を見た事がある最後の駆け込み世代だと思うんですけど学校の近くの公園に来ていた紙芝居屋さんとかおでんとかホットドックとかたこ焼きの屋台のおじさんとか駄菓子屋さんで買ったベー駒とかメンコとかを思い出す感じです。

スペインのマドリ-のアトーチャ駅の近くとかそう言うイメージが僕的にはチュロスって言うお菓子にはあるんです。

生クリームとかチョコレートとかを使ってないし苺などのフルーツも入ってないからブッチャケてハッキリ言っちゃうと大して美味くないし原価率が凄く低くて安上がりでくだらない物なんですけどあるとつい買ってしまうんです。


僕の家は奥さんと姑がアンダルシア人だから他のメキシコ人家庭よりもチュロスをおやつに出して来る頻度が高いんです


たまにはコニャックとかブランデーが染み込んでるケーキなんかを食べたいと思うんですけどチュロスを良く買って来るんです。😣

出されちゃったモンは仕方が無いですから逃げずに見敵必戦の精神で立ち向かって食べます。

原価率が低いですからお店の人たちも稼ぎ込むんでしょうけども1本1ペソで安いから消費者の懐にも優しい天晴なお菓子だと思います。😣


今どき5ペソ以内で買えるお菓子はメキシコにはありませんから5ペソで5本買えるチュロスはありがたいです。😣