電話を切ったあと、わたしは弟が受けるという出版社をネットで検索してみました。

会社はすぐに見つかりました。
怪しい会社ではないようです。

しかし…

わたしは弟に電話をかけ直しました。


弟「なに?」

私「おまえホームページ見た?」

弟「ん?見てねぇ!」

私「見てみ…そこ扱ってるの、ビジネス書だよ」

弟「へ?」

私「出版社とは言っても漫画とかではなくて、人事とか経理とかのお堅い本を扱ってるの」

弟「マジで!?それ100%な情報?」

私「いや、ホームページ出てたから…」

弟「マジかよー…」

私「いやね、あんた見てないと思って、調べてみたのよ」

弟「おまえ意地悪だなー!」

私「意地悪じゃないよ!どんな会社受けるか事前に知っとくのが普通!」

弟「…まぁ、最初は誰でも初めてなんだし?大丈夫!だろ?」

私「うーん…」

弟「みんな入って勉強していくんだろ?」

私「まぁ、そうっちゃそうだけど…」

弟「そして出版社に入ったら、集英社に入れる可能性だって高くなるだろ?」

私「…ん?いや、それはどうだか…」

弟「俺、頑張るわ!」

私「…まぁ、頑張ってみなよ」