住んでる以上、いろんな影響を受けます。
車いすでもラクラクの旅を応援してます…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人( @Naaot )です。
昨日は、米沢市の総合計画を作るフォーラムに行ってきました。
総合計画に基づいて今後5年間、米沢市は動いていくわけで、とても重要な計画です。
会社でいえば、中期経営計画みたいなもんです。
まぁ、私たちの会議は、市民の意見として上にあげられ、実際には大学の先生やその道のプロの方が話し合って決めるようです。
ガチガチの会議かと思いきや、ワークショップ形式でした。
車いすでもラクラクの旅を応援してます…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人( @Naaot )です。
昨日は、米沢市の総合計画を作るフォーラムに行ってきました。
総合計画に基づいて今後5年間、米沢市は動いていくわけで、とても重要な計画です。
会社でいえば、中期経営計画みたいなもんです。
まぁ、私たちの会議は、市民の意見として上にあげられ、実際には大学の先生やその道のプロの方が話し合って決めるようです。
ガチガチの会議かと思いきや、ワークショップ形式でした。
付箋でまとめるカタチ
いち市民として、勝手な意見を書いてきました。
なかでも、意見が分かれるであろうところをこの場で3つ挙げてみます。
正しいかどうか、ではなく、考えるキッカケになれば。
誰かが作った、自分とは関係のない計画…
いつの間にか、どこかで決まってたよね…
ではなく、
自分の住んでいる地域の未来を描く練習です。
立場に関係なく、考え、発言していいんです。
確実に自分たちの生活にも影響を与えます。
米沢にお住いのみなさん、ぜひ。
例えば、この3つに、賛成?反対?
私なりに今後の米沢に必要だと思う施策です。
みんなで考えるキッカケになれば…。
1.コンパクトシティ化と郊外の役割分担
人口減で、税収減。
となれば、今までのような行政サービスは行えない。
学校がいい例で、子どもたちが少なくなると先生や施設が過剰になり、結果的に税制にも悪い。
それなら、学校を統合して生徒数も維持しましょう。
そんな動きはもう始まっています。
街自体も、もっとコンパクトにしてみんなで中心地に住みましょう。
すると、学校もお店も存続できる人数になって運営できます。
とはいえ、私は中心地には住めません。
温泉は動かせませんから、引っ越しは不可能。
そこで、郊外にはそれなりの役割分担をしてもらう。
これまでは、観光の振興!
といっているだけでしたが、各業界がそれを言っても税収が減り、パイが縮む以上、ナンセンスです。
そこで、うちは観光ももちろんですが、そのほか、高齢者の受け入れ拠点になります、とか。
子どもたちが週末に遊べる街になります、とか。
中心地ではできないことを補う場になる。
「便利な中心地、豊かな郊外」みたいな。
就職→出会い→結婚→出産→子育て→教育
→介護→医療 などなど
このサイクルのどこかを郊外の地域で担う。
子どもの遊び場でもよいし、介護の街でもいい。
小野川とか田沢とか、その昔は「木流し」の出発点だったわけです。
木を切って、川を使って運んで、市内の燃料にしていた。
それが、草木供養塔という文化につながるわけですが…。
木が多い特色を活かし、ペレット工場を作って、米沢の燃料供給地になります。
という「現代版の木流し」もありでしょう。
お寺が多いなら、檀家以外も参加できる「こころの講座」を町ぐるみで行うとか。
大石田のそば街道のように、そばという食でのまちづくりもありです。そば畑が広がり、観光客も地元も訪れるそば供給地。
役割分担とは、そういうイメージです。
「コンパクトシティ化で中心地ばっかりズルい!」
といわず、郊外のそのエリアならではの独自の価値で全体に貢献し、中心地にとってもなくてはならない存在に。
2.米沢牛で迎えて、上杉の歴史で帰す
守備範囲である観光の面で。
米沢にはたくさんの魅力があるのは、十分にわかっています。わかっていますが、あえて言い切りたい。
全国区で何が一番有名か?
といえば、米沢牛と上杉家だと思います。
それ以外にもいいものはたくさんありますが、浸透度でいえばです。
ただ、歴史はちょっとマニアックなところがあります。
私も歴史は好きですが、熱く語れば語るほど、ひく人はひきます。
そこで、まずは、米沢牛。
米沢牛で来てもらう。
おいしいものが嫌いという人はいませんから。
極端な話をすれば、お店の一角に立ち食い用のテーブルを置いて、低額の米沢牛小鉢を提供。
安売りではなく、小さいけどちゃんとした米沢牛。
値段は1000円前後。
気軽に入って、立ち食いでいろんなお店の小鉢をめぐる「オレの米沢牛」とか。
米沢牛は、大事なブランドなので、安売りするのではなく、ちょっとだけ身近にしてあげる。
そして、米沢市内をウロウロしているうちに、歴史に興味のなかった人がいつのまにか歴史を知ってしまう、そんなつくりになっている街。
今でも、看板や銅像や、かねたんや愛の武将隊、おみやげのパッケージを見ているだけで、知らず知らずに歴史を知るようにはなっていますので、より磨けば、米沢らしさが輝きます。
3.行政の会計に複式簿記を導入
これは、市政への改革案です。
進んだ自治体では、取り入れている複式簿記。
企業で当たり前の複式簿記。
せっかくなので行政でもいかが?
最初のうちは、単式と複式の両方でいいです。
単式がメインで複式は参考資料でもいいです。
とりあえず、作るのが大事。
「それって、どう違うの?」
単式簿記っていうのは、「おこづかい帳」みたいなものです。
収入 と 支出。
差し引いて、残高。
行政の場合は、1年ごとに区切って、使いきりで計算します。
複式簿記にすると何がいいかというと…
ここに資産とか負債が入ってくるんです。
「今年は、支出より収入が多かったです!やったね!」
といいつつ、
「実は、掲載されてないけど、借金めっちゃあるんですよね…。」
「今年は、収入より支出が多く、赤字です。もっと税収増やさないと!マズい!」
といいつつ、
「実は、掲載されてないけど、売却できる資産こんなにあるんだよね…。」
税収は減る傾向。
単年度で一喜一憂になりそう。
ではなく、資産と負債にも目を向けて、会計で将来が見えるようになればいいなぁ、と。
企業では、当たり前ですが、行政ではなかなかできない複式簿記。
大胆な改革なので、江戸時代なら、七家騒動になりそうな感じです。
そこを、鷹山公イズムでなんとか新たな行政像を作ってほしいという期待を込めて書いてきました。
今回のフォーラムに参加して、さらに確信しました。
米沢は魅力も価値も十分あるので、人口減少のもとでもやりようはいくらでもあります。
私が確信したからって、何の役にも立ちませんが、
市民一人一人が、「いいところだし、なんとかなりそう」と思っているのと「何の魅力もない、お先真っ暗」と思っているのでは、結果が変わってきます。
根拠はどうあれ、その気になるためにも、ぜひ総合計画でどんなまちにしていきたいか考えてみてくださいね。^^
「あんたは、なにもの?というツッコミは、さておき…^^;」