朝です。朝、朝食の準備をします。

ヨシミ姉ちゃん、鶏小屋から卵を取ってきます。

お母さん、大きな丼鉢に炊きたてのご飯をいっぱいいれます。

取ってきた卵をこのご飯に落とします。

そして、醤油を入れてかき混ぜます。

野菜は畑で取れたものを炒めます。食べると最高です。

朝、家にいなかった親父、知らぬまに帰っています。

親父言います。

「由紀子を養女にだす。相手決めてきた。」

 母「お父さん何てことを言うの、由紀子をよそえやるなんて、だめよ、」 

父大声で怒鳴ります。「やるて言ったら、やるんじゃ、文句あるか」 

家の中では親父絶対なんです。

お袋なすすべがありません。

親父また本家へ、機嫌取りに出かけます。

ヨシミ姉ちゃん泣きます。

由紀子姉ちゃん泣きます。

私、幼すぎて覚えていません。

由紀子姉ちゃん泣きながらいいます。

「お手伝いするから、ご飯半分しかたべないからよそへやらないで、ここがいい。」

ヨシミ姉ちゃんも泣きながらいます。

「私もお手伝いするから、ご飯半分しか食べないから由紀子をよそにやらないで。」

その日、一日中2人、メソメソしています。泣きつかれたのか、その日寝てしまいます。

翌日、お外でおままごとです。途中、由紀子姉ちゃんの手が止まります。

由紀子姉ちゃん「由紀子、よその子になっちゃうの」 

ヨシミ姉ちゃん「由紀子は何も悪いことしていないもん。そんなことないわ」 

近所の子供達がやってきました。

「ここで私たち遊ぶんだから、向こうへ行って」  

近所の子供、由紀子姉ちゃんを突き飛ばします。

良美姉ちゃん切れます。近所の女の子に襲い掛かり、髪の毛をひっぱります。

引っ張りながらいいます。

「由紀ちゃんは悪くないの、由紀ちゃんは悪くないの」

子供たち逃げていきます。

良美姉ちゃん泣きます。

由紀子姉ちゃん泣きます。

ヨシミ姉ちゃん「由紀ちゃんが行っちゃう。」