中学女子100メートルの日本記録保持者である三好美羽選手の怪我について考える。


 この方は、とても才能ある短距離界の未来を期待されている選手で、是非とも世界で戦ってほしい逸材の一人である。

短距離走において、大きな負荷が何度もかかる為に怪我も多いスポーツといえる。

短距離選手では、ハムストリングスの肉離れが最も多く、ふくらはぎの肉離れ、アキレス腱の負傷など、瞬間的に筋肉に伸張性負荷がかかる為に損傷、または断裂する。

 三好選手は、大腿二頭筋群のハムストリングスを何度も痛め、本人もとても苦労されたと思う。

アスリートにとって怪我は付きものだが、選手にとっては耐え難いものがあります。

 私はこの方にお会いした事がない為、詳しくは分からないのですが、直近の情報によれば、なんと椎間板ヘルニアの手術をしたという事で、当方とても驚いています。

腰痛は、アスリートにおいて身近なものではあるが、陸上競技において他の競技スポーツに比べて腰痛は比較的少ないと言える。

腰痛によくなる競技といえば、中腰姿勢を強いられるような競技ではあるが、例えば、自転車競技やアルペンスキー、スピードスケートなど、この手の選手は皆、常に腰痛と戦っています。

 陸上短距離において、スタート動作などでは確かに低い姿勢に見えて腰に悪いようには見えますが、実際には高い重心でのスタート動作になる為、また力の負荷が鉛直方向ではなく、進行方向の質量ベクトルが大きいイコール移動速度が増すという物理が働く為に、自重を大きく超えた支持力はあまり必要ではない。このスプリント動作力学については長くなってしまうのでまたの機会に話します。


短距離選手においての腰痛の種類については、坐骨神経痛、腰椎分離症、椎間板ヘルニアなどが代表的なスポーツ障害になります。


ここでは三好選手の椎間板ヘルニアについて詳しく話そうと思います。


そもそも椎間板ヘルニアとは何か?


腰椎が5個からなる骨と骨の間にゼリー状のクッション材のようなものが椎間板になります。


この組織には、髄核と言われるような硬い組織が中心にあり、この物体自体にはまあまあな強度、硬度があります。

この硬い髄核が、周りのゼリー状環帯組織の壁を突き破り、飛び出して脊髄を圧迫する事により痛みや痺れが出ます。

この状態になると、24時間絶え間なく痛みが続いて、とてもじゃないが私生活が困難なものになります。


そこで、飛び出してしまった髄核を物理的に除去するのが、椎間板ヘルニアの手術になります。


しかしながら、この硬い髄核は、再生するものでなく、切除してしまうとその骨と骨を支える土台も失う事になります。


アスリートにとって、高い負荷に耐えしのぐ支えを一生失う事になるので、よっぽど重症でもない限り手術はしない選択が最良と考えます。


三好選手は、まだ高校生です。


まだまだ人生が長い中での、この手術は、、、


勿論、詳細は知り得ませんので術式などによっては変わってくるかもしれません。


いずれにせよ、まだまだ先のある選手です。


安易に手術はして欲しくはありません。


私とて、長い競技生活の中で椎間板ヘルニアの経験は勿論ありますが、私の場合には、そもそもそれに至った原因や要因を理解していたので、身体の使い方を変更する事により、腰痛を克服しています。


まあこんな事を言えば、胡散臭くはなりますが、私は、医師でもなく、治療家でもなく、最前線で戦ってきた元選手であります。


腰痛を現実的な方法論で解決しなければ、即座に選手はクビになります。


医師や治療家は選手ではなく、戦場のような最前線の過酷な状況の経験はありません。所詮は対処療法から脱しておらず、実戦では何の解決にもなってこないのが、現状といえます。


椎間板ヘルニアに至った過程を考え、それに対して原因を究明できなければ、再発します。


なので、戦場では何の役にも立たず生きては帰って来れないという事になります。


私は、選手としてトップアスリートとして生きて帰ってきた人間です。


次回は、椎間板ヘルニアについて、そもそも腰痛とは何かという事を詳しく語っていきたいと思います。


続く、、