(映画)モリコーネ | 翡翠のブログ

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あらすじ・解説

多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。
クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが彼に賛辞を贈る一方、自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸のうちを明かす。
『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞ノミネートとなるも受賞を逃し、
落ち込む様子なども描かれる。



解説: 『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』など多数の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ氏が、自らの半生を回想するドキュメンタリー。かつては芸術的地位が低かった映画音楽に携わり、何度もやめようと思いながら続けてきた日々を振り返る。『ニュー・シネマ・パラダイス』などでモリコーネ氏と組んだ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督を担当。クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリヴァー・ストーンらがインタビューに応じている。

(以上ネットより)
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(感想)


エンニオ・モリコーネ

映画好きならこの名を知らぬ人はいないでしょう。

夥しい数の映画音楽を担当し、名作を残した偉大な音楽家。
映画音楽が、彼の出身のクラシック畑においては
見下されていたという時代があったのだそうです。
けれど、そのクラシックの下地があればこそ、あれだけ
深みと多様性のある曲が作れたのですね。

屈辱や失望や迷いがあったでしょうが、それでも映画音楽から
去りませんでした。去れませんでした。
もう映画音楽はやめる・・・と妻に何度も言いました。
けれど最後まで映画は彼を離さなかったのです。

そのおかげで彼の素晴らしい仕事に触れ続けることができました。


映画はドキュメンタリーで、
生前のモリコーネ自身の話が聞けます。
その他、クリント・イーストウッドやクエンティン・タランティーノ、
セルジオ・レオーネ、ブライアン・デ・パルマ、などなど
著名な俳優や監督がコメントを寄せています。



最近は、「一代記」として、俳優が実在のアーテイストや
役者を演じる実録物が増えていますが、やはり
本人や本人を取り巻く人々のコメントで
作られたドキュメンタリー作品のほうが好きです。

序盤は少し、しんどかったけど、
徐々に彼の音楽による映画が映し出され、とても引き込まていきました。




そのうち、意外にも涙が滂沱と溢れてしまいました。
まるで映画史の一部を見ているような気分。
映像と音楽が渾然一体となったときのカタルシス。
美しく哀切ある旋律。
感動を呼ぶメロディ。
音楽の力がどれほど強いかをあらためて感じた次第です。

バーナード・ハーマン、ヘンリー・マンシーニ、ニノ・ロータなども
好きですが、モリコーネの曲には
何とも言えない「慈愛」があるように思います。

おなじみの「ニュー・シネマ・パラダイス」を始めとして、
一連の、マカロニウエスタンの音楽、
「ワンス・アポン・ア・タイムインアメリカ」
「アンタッチャブル」
rラ・カリファ」
「海の上のピアニスト」
「ミッション」など・・・。

中でも「ミッション」(ガブリエルのオーボエ)は
フュギュアの三原舞依ちゃんの演技が印象に残っています。
あの曲がいかに素晴らしいかを体現してくれた三原選手ですが、
モリコーネにも見てほしかったと思います。
モリコーネの音楽は、けっこうフィギュアスケートで使用されています。






アカデミー賞にも何度もノミネートされましたが、
なかなか受賞できなかったというのが驚きでした。

後年、名誉賞受賞ののち、「ヘイトフル・エイト」にて
音楽賞を初受賞したのですけど、もっと早く
とっていても不思議じゃなかったですね。



数々の映画音楽を届けてくれたこの
偉大なる音楽家に感謝を。



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「荒野の用心棒」

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「ニュー・シネマ・パラダイス」


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「ミッション」



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「シシリアン」



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「アンタッチャブル」

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