【神戸の少年】がいまや32歳になり、
一体どこでどうしているのかと時々ふと
考えることがありました。
それは下世話な興味からではなくあのような
犯罪者はいわゆるサイコパスであり
それは大概の場合治らない。
であるから娑婆に出てまた犯罪を犯すのではないかと
不安と恐怖心があったから
その行方を知っておきたいと思ったのでした。

彼らのような犯罪者の犯した殺人を、
「何故殺したのか」などと分析、解明しようとしても
無駄なのではないかと思うのです。
恨みや金目当てというのと違う、
彼らは「殺人」が「趣味嗜好」なのだから
何故とか考えても虚しい。


彼等はそれが快感なのです。だから
やめられないのです。
そういう人間を、昔なら前頭葉手術で
行動を起こせなくしたり、病院に監禁したりして
社会に放つことを防いだのでした。

しかし近年は「人権」問題となってそのようなことは
できません。
そのため猟奇的犯罪者であっても
死刑にならなければ
野に放たれることになってしまいます。

だからせめてどこに住み、どんな名前で
どんな顔なのか知っておきたいと考えます。
自衛のために、です。

そんな犯人が手記を出版、という形で
今更世間の耳目を集めることとなりました。
私はすべてを読んでいませんが、一部をネットで目にするに
どうも反省していないようだし
自分のために本を出したようです。そもそも
利己的だからこそあのような犯罪を犯したのですが。

こんな人間が「更生している」と言えるでしょうか。
こんなことを「表現の自由があるから」と
放置しておいて良いのでしょうか。
被害者家族が「出版はやめてくれ」と言っているのに
自分の思うことを無理やり通してしまう。
その身勝手さは嘗てと少しも変わっていないでは
ありませんか。
出版社も酷いですね。そんなにしてまで
金儲けがしたいのか。
被害者と被害者家族を踏みにじる行為です。
命を持って償うしかないと言える犯罪なのに
死刑にしない、できない。
その上に加害者は「医療少年院」とやらで
ぬくぬくと守られ、少ししたら社会に
出され自由の身です。

もう32歳にもなるのに「元少年」などと
訳の分からないことを言い、いまだに
名前を明かされる事もなく、顔を晒されることもなく
自分だけ安全な場所にいて
そして自己主張だけは一人前にしたいという。
それを抑えることもできないのです。
何も反省していない、抑制もできない。
被害者家族を奈落の底に落としいれ、恐怖と
絶望、悲しみの極限に追いやったのに
更にこんな形で苦しみを与えるとは!

何故、加害者ばかりが守られるのか?
この事件の後も残忍な少年犯罪は
続いています。
社会の、司法の、加害者に甘いという
状態を改善しなければ
世の中を舐めきって増長する犯罪者は増えるばかりではと
危惧します。