「相手の言いなり」だけが外交ではない
2013.4.24 03:16 「産経抄」

 


薩摩、大隅などを治めた島津家は関ケ原で敗れたにもかかわらず、幕府による取りつぶしを免れた。


領地はほぼ無傷で安堵(あんど)された。

それは島津義弘軍による凄(すさ)まじい退却戦の効果である。敗北後わずか千人の手勢で敵将、

徳川家康の本陣に襲いかかった。

 ▼たじろぐスキに退却を始め、最後は80人になる死にものぐるいの戦いで、義弘は自国に生還した。


それを目の当たりにした徳川方は、これ以上追い詰めた場合の島津の抵抗を恐れた。

だから戦後処理でも島津家にだけは手を

入れられなかったのである。

 ▼同じようなことは先の大戦でも起きた。

日本は敗色濃厚となっても、特攻を繰り返すなど

決死の戦いを続けた。

それは米国など戦勝国を畏怖させた。

このため戦後、さまざまに日本人の「骨抜き」を

図りながらも、象徴天皇を残し苛烈な占領政策は

とらなかったのだ。

 ▼そう考えると今、繁栄を享受している

日本のリーダーが靖国神社を参拝、

英霊たちに感謝するのは当然のことだ。

いやそれだけではない。

参拝によって日本人の勇敢な戦いぶりを

思い起こさせる。

そのことは、日本を敵視する国に対する十分な

抑止力となると言っていい。

 ▼麻生太郎副総理ら3閣僚をはじめ、

160人を超える国会議員が春の例大祭に合わせ

靖国を参拝した。

韓国は早速とばかり外相の訪日を中止した。

抗議行動も起きているそうだ。

この過剰な反応こそ、韓国が日本の「底力」を

恐れていることの証拠と思えばいい。

 ▼例によってマスコミの多くは、日中、日韓外交が悪化すると憂える。

参拝を「無神経」などと批判している。

だが相手の言いなりに「よい子」でいることだけが

外交ではない。

中国、韓国をはじめ世界のすべての国が知っていることである。


(転載終了)



*産経はTPPに賛成だったりして

的外れな点もありますが、

この記事には同感です。


日本はそもそも本当におとなしい民族なのか、

ということ。

結構荒々しかったり

猛々しかったりする。

それ故にこその「葉隠れ」とか

武士道精神だったのではないか。


勇猛果敢で過激。

普段は確かに穏やかだし

とことんまで我慢する、耐える。


けれどある一線を越えたら

激烈に戦うのではないだろうか。



戦後、日本人は大人しい、

物静か、とか言われ続けてきたけれど

それも日本人の持つ「闘争心」を

押さえ込むためのものだったのかも。