浅田真央選手に感じた武士道精神。テーマ:スポーツから学ぶ事
浅田真央選手が銀メダルを獲得した。これはものすごい事だと思う。そして、彼女の競技に取り組む姿勢と人間性に敬意を表したい。試合直後のあの悔し涙にはこっちまで泣きそうになった。

あの悔し涙は深い。浅田選手のこれまでの凄まじいチャレンジを思うと、19歳の女の子とは思えないくらいの根性がある。彼女の前に立ちはだかった高い壁は、世界に挑戦する(スポーツに限らず)日本人の多くが体験した事と同じようなもののような気がしてならない。

私が浅田選手の名前を知ったのは前回のトリノオリンピックのちょっと前。まだ15歳にならない女の子がトリプルアクセルを軽々と飛んでみせた。年齢制限でトリノには出場できなかったが、出たらどうなっていたんだろう?とあの時思っていた。

トリノオリンピックの直後の世界選手権ではいきなり2位になり、次の年の世界選手権と四大陸選手権で優勝した。浅田真央の時代になった。日本ばかりじゃなく世界がそう思っていた。まずトリプルアクセルを飛べる選手が女子には非常に少なく、そして日本人選手が大の苦手としてきた芸術性、表現力も兼ね備え、すらりとした体型も兼ね備え、世界中の人気者になった。フランスなんかじゃとんでもない人気(今でも)だったらしい。

しかし、優勝した世界選手権の次の年(去年)の世界選手権は4位。そして4大陸選手権では3位とふるわなかった。去年浅田選手に何があったのだろう?

ルール改正。

その1)「フリップとルッツの踏切エッジの間違い」の判定が厳密化された。これはジャンプの踏切りのときの問題。これは浅田選手だけではなく、日本人選手は大体苦手なところだったようだ。そしてアメリカの選手も。有力選手は大体苦しめられる事になる。
    そして一人だけ気にしなくていい有力選手がいた。それがキム・ヨナ選手である。

その2)「回転不足の厳格化」難しいジャンプ程回転不足に陥りやすい。それまでは、転ばず、手をつかず着地すれば良かったジャンプの見方がものすごく厳しくなる。そして例えば3回転ジャンプの45度以上の回転不足は2回転の失敗とみなすという、北海道のずっこけおやじには理解不能なルールとなってしまった。
女子で非常に珍しいトリプルアクセルで差をつけていた浅田選手には致命的といえるルール改正だ。さらにコンビネーションジャンプ(2つ連続で飛ぶ)2回目のジャンプで回転不足に陥りやすい。浅田選手のかくれたウィークポイントだった。

 これに影響をまったく受けない選手がいた、それがキム・ヨナ選手である。

キム・ヨナ選手は元々トリプルアクセルは諦めていたし、出来るジャンプの種類も少なく、ルール改正前は逆に苦しんでいた選手だったが、これで形勢は逆転した。

さらに、キム選手の飛距離にすぐれたジャンプが加点のお手本のようになり、キム選手はどんどん点数をのばすようになった・・・。

このルール改正から浅田選手の低迷がはじまる。私が選手なら、オリンピックを前にこんなことになったら、「これはイジメだ!もうやめた!」と言いたくなるところ。

しかし、浅田選手は自分の欠点を克服すべく人知れず挑戦し続けていた。多くの選手が難しいジャンプをあきらめて回転数とエッジの矯正に取り組む中、浅田選手はトリプルアクセルを止めず、難しいジャンプの回転数とエッジの矯正の両方の矯正に取り組んでいた。

そんな中、キム・ヨナ選手はもともと得意な事を確実にこなす練習をじっくりできた訳である。

バンクーバーオリンピックのフリーで浅田選手は世界の女子で初めてトリプルアクセルを2回決めた。快挙である。しかし、他のジャンプ踏切の前で氷にエッジを引っ掛けてしまう。多分苦手を克服すべく一番練習し矯正してきたであろう、あのエッジで失敗してしまったのだ。

自分が不利になろうとも、不平を言わず黙々とそれを克服すべく努力を重ね、それが意図的であったかどうかは証明できないが、それに屈することなくトリプルアクセルを極めてきたその姿勢。浅田選手的にはきっともう少しのところまで来ていたのだと思う。19歳の日本の女の子は、キム選手だけと戦っていたわけでは無かったのだ。

彼女の目指したもの、理不尽に決められた(ように思えてしまう)ルールでもその中で涼しい顔でナンバーワンになる事。それを日本のみんなに見せる事。

それが出来なかった涙。練習を一番していたもので失敗した悔しさ。「悔しいです・・・」
しかし、浅田真央選手の心は折れていなかった。「ソチでは金を目指します!」

不平や不満の微塵もない清々しさ!

42歳きたのおやじ、19歳の娘さんに勇気をもらいました。

浅田真央選手の挑戦は続きます。また、人知れず努力をする4年間がはじまります。

-----蛇足-----

浅田選手は超一流選手に特有の頑固さがあります。ルールが変わってもトリプルアクセルを諦めない頑固さ。フリーの曲が重すぎると周囲や外国の報道陣に言われても、タラソワコーチに「曲変える?」と聞かれても変えない頑固さ。自分のスタイルを変えない頑固さ・・・。

同じものを野球のイチローにも感じます。

もう一つ、日本人が「出る杭」になるとなぜかよく叩かれます。スキーのジャンプなんか露骨にそうでした。そして、それはビジネスの世界でもそうで、最近はトヨタなんか完全にそう思います。

浅田選手、イチロー選手、トヨタ、みんな愛知県ですね。

そして一番大きい「それ」は大東亜戦争直前の様子です。
もう数えきれないくらい日本はそんな体験をしています。でも、不思議とその後日本はバージョンアップ&パワーアップして起き上がります。


(転載終了)




共感しました。まさにワタクシも


言いたかった事が書かれていましたので


転載させて頂きました!



彼女はまさに武士道精神を持った


真の大和なでしこです!