懐かしく思い出すこと | 翡翠のブログ

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母のいない二度目のお正月を迎えた。


毎年、皆が実家に集まり


大人数で賑やかに過ごした元日も


母が亡くなって、実家もなくなり


随分淋しいものとなった。




思い出されるのは、最後の衛生掃除(町内で


一斉にやる大掃除)のこと。



確か私が小学三年生くらいだったと思う。


それまで毎年していたが。何事も


最初とか最後とかは印象深いものである。



家の中の家具を一切合切外へ出して


畳を上げ、畳の下の新聞紙を変える。


消毒をし、縁の下も掃除し、


障子を張替え、窓や玄関の扉を洗う。


大仕事だが家族全員でやり終えた


あとの充実感が大好きであった。



世の中はとっくに掃除機やエアコン


石油ストーブなど、どんどん


新しい家電がでまわっていたが


我が家では随分長く、箒を使い


火鉢で暖をとっていた。



火鉢の炭のほの暖かさがたまらなく


懐かしい。


新しい畳の匂いや、張り替えたばかりの


障子の白さの美しさ、床の間の薄暗さ


スイッチで点ける灯り、日向ぼっこの


できる縁側・・・・・・本当に懐かしい。






町内で一斉に掃除を行って、みな


すっきりとさせて、お正月を迎える。



お正月の静謐な雰囲気もまた


とても好きだった。


元日は通りに出ても、人っ子ひとり


歩いていない。


車もほとんど通らない。


近所のお店は全てお休み。



この非日常がとても素敵で好きだった。


一日過ぎただけ、なんて


若い時はうそぶいたりもしたが


今ではやっぱり、お正月を


「明けましておめでとう」と素直に


祝いたい気持ちだ。



節目やけじめを大事にするのは


とてもいいことだ。




何だか、昔の事ばかり思い出してしまう


正月であった。