小さい頃、姉によく殴られていた。


年齢がかなり離れているので


やり返したくてもできなかったし、


少し言い返そうものなら


倍以上になって返ってくる。


恐怖であった。


殴られる痛さより


「屈辱」による心の痛みのほうが


耐え難かった。




そして年月が流れ


成長し、体格は姉を超えた。




ある日、


私はやり返した。もう、勝てる、と


思った。無我夢中でやり返した。



次の日、姉は母に告げ口をした。



「やられたからやり返しただけ!!


今までずっと叩かれっぱなしだった。


初めてやり返しただけ!


私から手を出したことは一度もない!!!」と


叫んだ。





それ以来、姉は殴らなくなった。






やられたら、絶対やり返さなければ為らない!


実際の体験で実感した。



国も同じことだろう。


やれたら、やり返す。


やられたままでは、相手を付け上がらせるだけだ。


やられてやり返すのは自己愛だと思う。


国を愛する心があれば、やられたままで


すませておけないだろう。