天皇誕生日


天皇陛下 御生誕御目出とう御座います。


今日は日章旗を掲げさせていただきました。


周辺地域では日の丸を上げる家は皆無。


少し離れた町でやっと一軒、見つけた。


アメリカの映画などを見ていると、普通の日でも


星条旗が玄関に掲げられている。



何の祝日にしても、少しも関心を示さず、「ただの休み」と言う感覚しか


なく、もとより国旗など揚げることすら、思いつきもしないかのような


今のこの日本に住む国民と、この殺風景な町並みを見ていると、



「私はこれからの日本に大して希望を繋ぐことが出来ない。


このままいったら《日本》はなくなってしまうのではないかという


感を日増しに強くする。日本はなくなって、


その代わりに、無機質で、からっぽで、ニュートラルで、


中間色の、富裕な、抜け目がない、ある経済大国が


極東の一角に残るのであろう。


それでもいいと思っている人たちと私は口をきく


気にもなれなくなっているのである。」



という、三島由紀夫の言葉を思い起こすのである。


これは30数年前の論文の有名な一部分だが


あまりにも現代の日本を言い当てていて、その鋭い先見性と


感受性に驚き、私自身も現状の日本に慨嘆せざるを得ない。


とはいえ、私もこのようにまで感じるようになったのは


10年ほど前からのことなので、偉そうなことは言えない。


ただ、時代を、世代を超え今このように過去の偉大な魂に


共感できることは、幸いである。陛下のご健勝をお祈り申し上げます。


弥栄、弥栄。