『容疑者Xの献身』


(ネタバレしてます)






映画を見てきた。


福山雅治はカッコいいけど、天才には見えないなあ。


堤真一も原作よりはカッコよすぎる。演技力が凄いので、良かった、という意見多し。


トリックも気がつかなかった。しかしそれはあまりに


不自然だし、「天才」というから想像を絶するようなトリックが


あるのかと期待が高すぎたから。


天才とはいっても、犯罪の天才ではないけどね、よく考えたら。


湯川先生も、謎解きをしてくれるが、これに関しては「物理」は関係ないし。


天才数学者なのに何故、死ぬほど絶望しているのかが今ひとつ


突っこんで描かれていない。


愛する人の為に、自分を犠牲にして守るというなら確かに「純愛」だ。


見返りがない、無償の愛。イノセントな愛。だからこそ「感動した」って


声が多いのだろう。


しかし、そうだろうか。


自己犠牲なら、それは自分自身だけで留めておくべきだ。


関係のない、罪の無い人間を巻き添えにした時点で


感動は出来ない。勿論これが純粋にただの「推理モノ」


火曜サスペンスのようなドラマであるなら、別にいいんだが。


しかしなんだか「感動モノ」とか「純愛もの」とか「人間の心の深遠を


描いている」とか言い出せば、ちょっと違うような気がする。本当の自己犠牲とは


「二都物語」に描かれているようなものではないだろうか。


愛する者の幸福の為、自分の身を犠牲にする、まさに二都物語は


そういう究極の愛を描いている。勿論、石神も自分を犠牲にはするんだが。


自分の愛のため、無関係な他者を殺害するという所がどうも


利己的自己中心的に思えてならない。そこがどうしても引っかかってしまう点だ。



トリックとしても納得できない。完璧なアリバイを作る為の


第二の犯罪だろうが、そもそも元旦那は行方不明になっても


暫くは捜索願も出されそうにない境遇のようだし、


別の遺体を用意するより、遺体を隠すほうが合理的ではないのか。


言い出したら、この話そのものが成立しないけど、


最初の犯行は、突発的でうまくいけば正当防衛通せたかもしれない。


余程、自分があの親子の役に立ちたかった、ということだろう。


その辺の心理はわかる。しかしな・・・・面白く見ることは出来たので


悪い出来ではないのだが、なんかいまひとつ説得力に欠ける、という


印象が残った。松雪泰子も絶賛する意見が多かったが


私は、「はかなげな美人」と形容されるような人に見えなかった。


といって誰がいいかというと全く思い浮かばないが。


昔の女優さんなら色々いたけど。


ただ、「おまかせ弁当」はなんかおいしそうな気がした。


ああいうお弁当やさんがあれば、買ってみたいな、おまかせ弁当。