この決断で、子供以外全て捨てた。
やっと掴んで、病気になってもしがみついていた大切な仕事、8年以上住んだ大好きな街、親身になってくれる友達、思い描いていた将来の夢。

それでも、子供さえいてくれれば、私の人生に必要なものは何もないのではないか、という究極論に達した。もともと、この子を妊娠したから症状がここまで良くなったのだ。子供に生かされていると言っても過言ではない。

夫に気づかれないように1ヶ月前から計画し、最低限のものだけをスーツケースにつめ、1歳半の子供を抱いて家を出た。

環境が変わることで慢性疲労症候群の症状がどうなるか、良くなるか悪くなるか、これは大きな賭けだった。