秘伝☆愛デビューイベント日記・最終章・お姫様は貴女です… | 「パンツを履いたら、お家に帰りなさい!」

秘伝☆愛デビューイベント日記・最終章・お姫様は貴女です…

チワワ娘と美人ママとキャンピングカーで巡る! 温泉&公園情報-F1000120.jpg
お待たせ致しました〓ご来場誠に感謝致します。
前節TV局取材コメントに、ご協力して頂いた方!これからコメント参加して頂ける方!是非、皆さんの熱い想いを…はるな愛ちゃんに届けたいと、思っています。

これより、本編に突入致します。お楽しみ下さい〓!秘伝☆愛デビューイベント日記最終章・お姫様は貴女です…
先週私は、某TV雑誌にて彼女の企画記事を読んでいた。そう、サンタの衣装で自ら経営しているスナックでの、ヤツだ。最後の方で、眼についたコメントがあった。確か?「チビッ子からの声援が、嬉しい?驚いている!」と言う内容だったと記憶している。ニューハーフにとって、最も縁遠い存在、それがチビッ子。彼女自身がそう発言している。その世界に詳しい人か、アラフォー世代ぐらいの人なら幼い頃カルセール麻紀さんが「噂のチャンネル」か「11PM」と言うTV番組に、良く出ていたと記憶しているだろう。幼少期ながら妖艶な美しさに、心が踊った。でも啖呵切った時が、スゴォ~く怖かった事も記憶に残ってっいる(笑)。だがこの時代殆どの人が、カルセール麻紀をただの色物として、扱った。認めていたのは、遊び人か水商売人もしくは文学人ぐらい?そう言う時代だった。私の母は、スナックをやりながら、私を育ててくれた、場所柄良く綺麗なドレスを着たオカマのお姉さん達が来て、良く私を可愛がってくれた(笑)。時には私
の事を抱きしめ、泣きながら母親に何かを訴えていた、お姉さんもいた。私には、シンデレラのように想えた。もうあれから30年以上の月日が流れていた。
暗がりの通路には、私達4人だけ、5M先には彼女と数名のスタッフがステーシ裏で、これから始まるデビュー記者会見のスタンバイ待ちに、入った。今だ、このタイミングだ!私は女の子の肩に手をやり、ありったけの声で叫んだ。 「愛ちゃ~ん!」
彼女は暗がりのこちらへ、1歩、2歩進んだ所でスタッフに止められた。私は、女の子に気づかれないように、右手を拳銃のようにして頭上から女の子を示した。
「ひゃあぁ~♪」
彼女は、声を上げ私が指差した女の子に視線を合わせるように屈み応えてくれた。彼女は手を振りながら、「ありがと~お!」
と、関西弁と屈託のない笑顔で、女の子を見つめてくれた。女の子も両手で必死に手を振った。ほんの一瞬の時間だった。
スタッフから声が掛かった、私達は、軽く会釈した彼女も軽く会釈して、記者が待つ明るいステージの階段を登っていった。
「お姫様みたい!」
始めて女の子が、口を開いた。何度も何度も憶えたての呪文のように、人なつこっい笑顔で私達大人に訴えていた。
女の子のお母さんが、「お兄ちゃんとお姉ちゃんに、ありがとうは」
女の子は眼をパチパチさせながら「ありがとう」と可愛らしい声で、手を振って別れた。私は、自分の子供の頃を想い出していた。
そう、「お姫様は泣き虫で、優しくて、笑顔が可愛い女の子」だったと……

☆☆☆☆☆つづく☆☆☆☆☆