あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ重複せず全て使い切って作る不思議な現代版いろは歌です
7477
☆よまいことも
 やすらけはさり
 せをあゆむ
 みんわのくにへ
 おほれひそめき
 うつろなふねて
 かえるぬしたち

☆世迷い言も
 安らげは去り
 瀬を歩む
 民話の国へ
 溺れ潜めき
 虚ろな舟で
 帰る主達

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ重複せず全て使い切って作る不思議な現代版いろは歌です
01111
★なくしたとけいみつかるころ
 やまはてぬちへもりのさんほ
 むねにゆめおひきよせ
 あそふれえすをわらう

☆失くした時計見つかる頃
 山果てぬ地へ森の散歩
 胸に夢誘き寄せ
 遊ぶレースを笑う

01112
★いにしえよりときはなかれ
 みすつむふねもころけおち
 てんをぬめらせさわく
 またやゆうへのほるあそひ

☆古より時は流れ
 水積む船も転げ落ち
 天滑らせまた騒ぐ
 夜游へ登る遊び

01113
★やまへふくはえも
 ほころひおち
 あさにみすのむ
 ゆめとそら
 きようかいせんを
 ねしれてぬける
 つなわたり

☆山へ吹く南風も
 綻び落ち
 朝に水飲む
 夢と空
 境界線を
 捩れて抜ける
 綱渡り

01114
★ねこせにおれ
 ゆわえてほとけ
 くもへはるいろぬり
 あめつちむすふ
 しんひのさなき
 かたそらをまようやみ

☆猫背に折れ
 結わえて解け
 雲へ春色塗り
 天地結ぶ
 神秘の蛹
 片空を迷う闇

01115
★えとむらさきに
 よいやみくれて
 ゆひをあわせる
 まんけつうかへ
 ちすもこめぬ
 ほふりおそろし
 はなのたね

☆江戸紫に
 宵闇暮れて
 指を合わせる
 満月浮かべ
 地図も篭めぬ
 屠り恐ろし
 花の種子

01116
★りんねもとせぬわ
 そらやふゆをおち
 あさつむはなすへて
 みえるいろひめ
 ほくかこのよに
 うまれたけしき

☆輪廻戻せぬ輪
 空や冬を落ち
 朝摘む花全て
 見える色秘め
 僕がこの世に
 生まれた景色

01117
★ほろよいにねむるきみへ
 そらなおえちすひめ
 ゆつくりとあさもやぬけ
 うまれたてのしんわを
 はこふかせ

☆ほろ酔いに眠る君へ
 空尚絵地図秘め
 ゆっくりと朝靄抜け
 生まれたての神話を
 運ぶ風

01118
★あせぬいろゆえ
 ほそみちをよけす
 むねへつふやき
 おもてうまれかわり
 こんとさくらになる
 たひのはしめ

☆褪せぬ色故
 細道を避けず
 胸へ呟き
 面生まれ変わり
 今度桜になる
 旅の始め

01119
★ふれぬひみつきえ
 いのちまねくほうへ
 ゆるやかにあけわたす
 そとむこもらをめさし
 てんよりはなふらせ

☆触れぬ秘密消え
 生命招く方へ
 緩やかに明け渡す
 ソドムゴモラを目指し
 天より花降らせ

01120
★あさきやみふけ
 そまれはむらへおろす
 ゆめをくわえた
 ひとりほつちのねこている
 なにもせぬかんしよう

☆浅き闇更け
 染まれば村へ降ろす
 夢を咥えた
 一人ぼっちの猫で居る
 何もせぬ感傷
あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ重複せず全て使い切って作る不思議な現代版いろは歌です
7476
★よそみのめへあらわれる
 ひもやふさかをおほえては
 うろんなことむねにしまい
 すりぬけゆくきせつたち

☆他所見の目へ顕れる
 日も吝かを覚えては
 胡乱な事胸に仕舞い
 擦り抜け行く季節達