愛華が話してくれたのは夜、電話でだった。


     「歌織、わたしもう我慢できないよ・・・・・。」


     「愛華、明日も一応部活に顔だしとこう。


     もしかしたらいじめが終わってるかもしれないし.......。」


     「で、でも怖いよ・・・・・」


     「大丈夫。わたしが守ってあげるから。」


     「・・・・・・・・・・・・・う・・・うん。」


     「じゃあ・・・・おやすみ・・・。」


     「うん・・・おやすみ・・・・。」


     しかし、わたしはその夜眠れなかった。


     (いじめが終わってるかもなんて言っちゃったけど、


     たぶん終わってないな・・・。わたしが愛華を守らなきゃ・・・!!)



       翌日


     「大丈夫?愛華。行ける?」


     「大丈夫!歌織がいるから心強いもん!!」


     「そっか・・・。よし!!じゃあ行こっ!」


     「うん!」


     強がっているのがよく分かる。愛華の手はふるえていた。


     わたしはその手をそっとにぎった。


     「歌織、わたしがんばるよ。」


     「うん、応援するよ・・・・・・先輩の事もネ♪」


     「も、もー歌織!!」


     愛華の笑顔はすごく可愛かった。この笑顔を守りたいと思った。


     しかし、その笑顔は長くは続かなかった。


     「え・・・・このシューズって 愛華のじゃ・・・・」


     「・・・・・・・・」


     愛華のシューズが、排水溝のところにかくされていた。


     「・・・・・・・あ・・あ、あーよかった。汚れてなくて。」


     「愛華・・・・・。」


     「行こっか」


     「・・・・・うん。」


     愛華の目には涙がたまっていた。


     しかし、涙のたまった目はどこか強い眼差しで遠くを見つめていた。


     「愛華は強いね・・・・。」


     「そ・・・そ・・・ぞん゛な゛ごどな・・な、いし。


     ・・・・グシ・・・・ひっく・・・・か、歌織の方が全然強いよ。


     だって、いつも愛華の隣にいてくれるもん」


     「そうかな・・・・・・・。」


     「そうだよ・・・・・・。それに優しいし。」


     「そんなことないよ・・・・」


     「あるの!!」


     「え、な ないよ!!」


     「ある!」


     「ない!!」


     「ある!」


     「ない!」


     「あ・・・・・アハハハ」


     「きりないね」


     「でも、こうやって何でも言いあえる友だちがいるのって、


     なんかいいね。」


     「うん・・・・そうだね。わたし、愛華がいてよかった。」


     「愛華も・・・・歌織がいてよかったよ。だって歌織がいたから


     今の愛華がいるんだもん。」


     「あ、あたしだってそうだよ!!」

  

     「歌織、ずっと友だちでいてね・・・。」


     そういって小指を出してきた。


     「・・・・・うん・・・。約束する。」


     「約束ね。」


  

          ゆびきりげんまん ウソついたら針千本のーます


          ゆびきった!!!!!



     「ずっと一緒だよ。」


     「うん。」



            ずっと友だち