最初はやっぱり愛華がターゲットだった。
「沙川ちゃ~んコレ片付けといてネ♪」
「ハイ・・・」
初めはこんな、片付けを1人でやらされるみたいな
簡単なことだった。
「手伝うよ愛華」
「ありがと」
こうしてわたしはいつもこういうことがあると愛華を
なるべく1人にしないようにしていた。
「歌織はいつも優しいね。」
「はぁ?そんなことないよ。何いきなり」
「これからもずっと友だちでいてね」
「当たり前だよ、そんなの」
「えへへ」
そういうところが先輩は気に入らなかったんだと思う。
いつしかいじめが過酷していった。
「いたっ!!」
「あっごめ~ん 手が滑っちゃったんだ♪」
「も~気を付けなよ」
「えへ♪沙川ちゃんほんとにごめんネ☆」
「あ、い いえ。いいんです」
先輩は練習のじかんにゲームをすることがあれば
必ずサーブをはずす。そして愛華に当てるのだ。
「大丈夫?愛華」
「大丈夫大丈夫!全然気にしてないし♪」
「ちょ、赤くなってるじゃん!!早く冷やしなよ!!はい、氷。」
「ありがと・・・・・・冷たっ!!もう歌織!」
「あはは」
愛華はなにがあっても弱音を吐かなかった。
「沙川ちゃん!沙川ちゃんもゲームやろうよ。1人足りないからさぁ」
「え・・・でも・・・・・」
「いいじゃん。いい経験だよ」
「分かりました・・・」
「じゃあこっちからサーブね☆」
「沙川ちゃんサーブとるのがんばってね~」
「は、はい」
「いくよ~」
バシッ
「痛っ!!!」
「ちょっと~ちゃんととってよ!勝負にならないじゃない」
「すいません・・・」
「じゃあもう1回ね」
それから愛華にはあざがおさまらない。
翌日愛華が初めて弱音を吐いた。
「もうヤダ・・・部活辞めたいよ・・・・・・・・・」