京都の春爛漫ー③変わり種の花の名前 | 京都案内人のブログ

京都案内人のブログ

京都散策ー四季の風情や町並み、名所、歴史、人物を訊ねる。たまに言いたい放題。

ジャノメエリカ

 

 

 

花に中には、ちょっと変わった

 

名前が付けられているものも多い

 

 

 

 

ジャノメエリカ(蛇の目エリカ):

ツツジ科エリカ属の植物の常緑性の低木

原産地は南アフリカのケープ地方

 

 

 

ジャノメエリカの蛇の目は、花の

 

中心部が黒く見え、蛇の目模様に

 

見えるところから名付けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

エリカはギリシャ語のeric(ほうき)

 

が語源で、この植物の種類から箒

 

を作ったことからという。

 

 

 

 

オニシバリ:

山地の雑木林などに自生するジンチョウゲ科の低木。

 

 

 

オニシバリの名前の由来は、その

 

強靭な樹皮で作る縄からきている

 

この縄は鬼でさえも縛ることがで

 

きるとして「鬼縛り」となった。

 

 

 

ニシノオオタネツケバナ

 

 

 

春に田んぼの畦などで見かける

 

ニシノオオタネツケバナは、漢字

 

では「西の大種漬花」と書くが、

 

これは稲の苗作りと関係している

 

 

 

ニシノオオタネツケバナ:

日本原産で、アブラナ科タネツケバナ属の多年草。

 

 

 

稲の苗は、種籾を水に漬けて発芽

 

し易い状態にしておいてから播く

 

が、この同じ時期に種漬花が花を

 

咲かせるところから名付けられた。

 

 

 

 

ホトケノザ

 

 

 

ホトケノザ(仏の座)は、下葉の

 

形が「仏様の台座」に似ているこ

 

とに由来するが、春の七草の一つ

 

のホトケノザとは違うもの。

 

 

 

コオニタビラコ(小鬼田平子)

 

 

 

春の七草のホトケノザは、キク科

 

のコオニタビラコ(小鬼田平子)

 

という別の野草。

 

 

 

コオニタビラコ

 

 

 

こちらの名前も変わっている。

 

「田平子(たびらこ)」は、早春

 

のまだ水がない田んぼや畦に、土

 

に張り付くように根出葉を広げて

 

いる様子から名付けられたもの。

 

 

 

 

サンシュユ(山茱萸)

 

 

 

春に美しい黄色い花を咲かせる

 

サンシュユ(山茱萸)も、名前の

 

意味は分からない。

 

中国の漢名では山茱萸と表記し、

 

この音読みが和名の由来となった

 

 

 


サンシュユは「ハルコガネバナ(春黄金花)

という呼び名もあるが、サクラのように

葉が出る前に一面に黄色い花を咲かせる

ことから付けられた。

 

 

茱萸はグミのことを表す言葉で、

 

秋にグミに似た実を付けること

 

から名付けられた。

 

 

 

 

バイモユリ(貝母百合):

中国原産で、乾燥させた鱗茎が咳止めや

止血、催乳などに効果があるとして薬用

植物として利用されている。

 

 

 

あまり見かけないバイモユリ

 

(貝母百合)の名前もなぜ貝の字

 

が付くのか、分からない。

 

名前の由来は、地下にある白い

 

鱗茎が二枚貝のような形をして

 

いることからだが、説明を受け

 

ないと分かるはずもない。

 

 

 

 

 

 

 

別名をアミガサユリ(編笠百合)

 

テンガイユリ(天蓋百合)などと

 

呼ばれるが、こちらの方が余程

 

分かりやすい。