美術三昧ー⑥嵯峨嵐山文華館ー広重の東海道五十三次 | 京都案内人のブログ

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歌川広重・助六図

 

 

 

1階には、北斎ら貴重な肉筆画の

 

ほか、歌川広重の肉筆画も展示さ

 

れていた。

 

 

 

歌川広重・美人と猫図・1856年(安政3)

源氏物語「若菜上」の場面で女三宮の可

愛がっている猫が御簾を翻し、その拍子

に女三宮の美しい姿を目にした柏木が

恋心を抱く場面を見立てたもの。

 

 

 

歌川国貞・立美人図

 

 

 

このほかにも、歌川国貞や北斎の

 

弟子だった蹄斎北馬の作品、長沢

 

蘆雪の養子となった蘆洲の画など

 

非常に珍しい作品も観られた。

 

 

 

蹄斎北馬・雪月花

北斎の弟子で、40歳後半から肉筆画を

中心に制作し、師匠北斎とは異なる

独自の画風を確立した。

 

 

長澤蘆洲・美人図

長澤蘆雪の養子となって長澤派の二代目

として活躍した

 

 

 

そして2階の会場では、広重の

 

東海道五十三次の全てが展示

 

されていた。

 

 

歌川広重の東海道五十三次の全てが鑑賞できる展示室

 

 

 

歌川広重・日本橋

・出発点となる日本橋と終着の三条大橋 は53次には数えない)

・六十余州名所図会で1853年(嘉永6)から1856年(安政3)まで、広重が想像

 で描いた版画。五畿七道の68ヶ国および江戸の名所を題材にした版画。

 

 

 

その全55枚のうち、一部を掲載

 

し、その何点かは版画の解説を

 

付記している。

 

 

 

1宿・品川

 

 

3宿・神奈川

 

 

6宿・藤澤

 

 

10宿・箱根

 

 

13宿・原 朝之富士

 

 

15宿・蒲原

 

 

20宿・鞠子

 

 

22宿・藤枝

 

 

25宿・日坂 佐夜ノ中山

真ん中の大きな石は夜泣き石と呼ばれるもの。かつて身ごもった女性がここで強盗に殺されてしまっが、生き残った赤ん坊ためにこの石に乗り移り泣き続けた。それを聞いた僧侶が赤ん坊を見つけ、飴を舐めさせて立派に育てたという逸話があり、今でも子育て飴として売られてる。

 

 

26宿・掛川

 

 

35宿・御油

客引きの女に荷物を引っ張られて、苦しそうな旅人。宿屋が立ち並ぶところで、強引に客を引き留めようとする「留女」が多くいた。右側の窓から呆れ顔でその様子を見る女性。女性のいる宿の木札には宿泊客の名前ではなく、彫師や摺師など、この作品の制作に関わった人の名が記されている。 

 

 

38宿・岡崎

 

 

43宿・四日市

 

 

45・庄野 白雨

 

 

47宿・関

 

 

50宿・水口 名物干瓢​​​​​​​

干瓢(かんぴょう)は水口が発祥の地といわれる

​​​​​​​

 

53宿・大津

 

 

京師-三條大橋

 

 

 

 

 

おまけ

この嵯峨嵐山文華館は、京都商工会議所120周年記念事業の一環として開館された。この地で誕生したと伝えられる百人一首の歴史やその魅力を伝えている。

1階のコーナーには百人一首に関する様々な展示品が観られる

 

百人一首の詠み人とその人形が飾られている。

 

紫式部の歌と人形

 

 

百人一首かるた(何種類も出展されている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美術三昧(了)