今年の10月の末、竹内栖鳳と川瀬巴水の展覧会に行った。
同時期に開催されるなど、滅多にない機会なので、
朝から一日がかりで2会場を巡った。
なので、しばらくは竹内栖鳳と川瀬巴水の展示会の作品を
交合に紹介します。
興味のある方はぜひ、ご訪問ください。
竹内栖鳳:「宇佐幾」・1939年(昭和14)頃
川瀬巴水:「雪の橋立」・1921年(大正10)2月
竹内栖鳳の大規模回顧展
破壊と創生のエネルギー
「けものを描けば、その匂いまで表現できる」
と称えられ竹内栖鳳。
若き頃に初めて「斑猫(はんびょう)」
を観た時のショックは今でも鮮明に憶えている。
以来、憧れの画家の一人となった。
竹内栖鳳:「斑猫」・1924年(大正13)(山種美術館所蔵)
・今回は出品されていない
竹内栖鳳の大規模回顧展は、
京都市美術館が所蔵している
若手時代から円熟期まで、栖鳳の
代表作など約130点を集めて展示
されていて、見応えがあり
何度観ても魅せられる。
絵になる最初・1913年(大正2)
17歳で画塾に入門してすぐに頭角を
現し、翌年には画塾の筆頭となった。
その画技はすでに師を超えていた。
池塘郎静(部分)・明治20年代
23歳の若さで妻を娶り、絵師
として独立を果たすと、京都画壇
の若手として名を挙げていった。
「百騒一睡」(左隻)・1895年(明治28)
「百騒一睡」(右隻)・1895年(明治28)
伝統的な日本画の技巧を修得する
と、綿密な写生から卓越した
描写力で独自の画境を拡げていく
秋渓糜鹿・1896年(明治29)