ほとんどが初めての花々に出会い
この歳になってあらためて植物の
多さを再認識した。
ハコネコメツツジ(箱根米躑躅)
ロックガーデンを上ってゆくと、
途中の水辺でごく小さな白い花や
赤い実を付けた低木があった。
ハコネコメツツジ(箱根米躑躅):ツツジ科
秩父山地を北限とし、箱根、丹沢、伊豆天城山、安部峠、
愛鷹山、神津島など、限られた山地の岩場で生息。
箱根で発見されたのでこの名が付いいている。
絶滅危惧II類
あまりにも小さくて、写真は
ピンボケばかりで手こずった。
ミネズオウ(峰蘇芳):ツツジ科
花期は6-7月。枝先に散形状に2-5個の花をつける。
花冠は白色~紅色で5裂している。直径5mmほどの
小さく金平糖のような花を咲かせる。
この時は、開花が終わり赤い実をつけていた。
ミネズオウの花(写真はウィキペディアから拝借)
接写レンズを持ってくればと、
後悔しきり。
ノコギリソウ(鋸草):キク科
北海道から本州の標高1000メートル以上の高地に分布する。
葉の形からノコギリソウと呼ばれるが、羽衣の故事から
ハゴロモソウ(羽衣草)とも称される。
他にも初見の花ばかりで、かなりの
時間を費やした。
シロウマアサツキ(白馬浅葱):ヒガンバナ科ネギ亜科
北海道から本州の高山帯の砂礫地や草地に生える多年草。
紅紫色の花を散状に多数つける。
相棒は少々呆れてさっさと先に
進んでいた。
キンロバイ(金露梅):バラ科の落葉低木
北海道から中部以北の本州の高山帯に自生するバラ科の落葉低木。
ウメに似た艶のある黄色い花を咲かせるためにこの名がある。
絶滅危惧ll類
イブキトラノオ(伊吹虎の尾):タデ科イブキトラノオ属の多年草
滋賀県の伊吹山に多く自生するために名付けられた。
ぐるりとロックガーデンを周って
下っていった先にも、ごく小さな
白い花を見つけた。
名札には、バイカイカリソウと
書かれていた。
小さくても美しい花だった。
バイカイカリソウ(梅花碇草):メギ科イカリソウ属の多年草
イカリソウの仲間だが、花がウメに似ていることから
この名が付いている。秋には葉が紅葉する。
健康食品や、強精、強壮の漢方薬として用いられる。
要約のことで西口付近まで来ると
その湿性植物区には
ニッコウキスゲの群落があった。
名前はよく知るニッコウキスゲも
実際に見るのは初めてのこと。
ニッコウキスゲ(日光黄萓):ススキノキ科
日光で多く群生するために呼ばれるが、本来の和名は
ゼンテイカ(禅庭花)ユリの花に似ているが、ユリ属
ではなくワスレナグサ属になる。
西口で、相棒が待ちくたびれた
ようにベンチに座っていた。
西口から出て、山上バスで
ロープウェイの山頂駅へ向かった