雪の真如堂を後にして白川通から鹿ヶ谷道を
行くと、辺りの雪はほとんどが解けていた。
そのまま、哲学の道にはまだ少し残っていたので
先を急いだ。
哲学の道
法然院は、もう何十年も前から何度も何度も
訪ねる古刹だが、不思議と雪の日だけはなかった。
8年ほど前、雪の日に銀閣寺を撮影したあと、
すぐ近くの法然院も訪ねたが、すでに雪は解けていた。
この日が初めての雪の法然院なので、
ワクワクしながら参道を歩いた。
参道はすでに雪が解けてぬかるみ状態だったが、
山門や庭の所々にはまだ少し雪が残っていた。
境内の雪もほとんどが解けて、
まだら模様の状態。
決して美しいとはいかなかったが、
白砂壇に残った雪が一面の銀世界を想像させた。
ただ、ここでも人影がなく
静寂の中の雪景色は格別だった。
人が来ないうちにと、まずは本堂へ急いだ。