映画「クライ マッチョ」とC・イーストウッドのこと | 京都案内人のブログ

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映画「クライ マッチョ」は、C・イーストウッドの監督デビュー

50周年と、監督作品40作を記念に製作された映画。

 

 

 

 

 

 

 

彼の映画を見るたびに思うことがある。

 

それは歳相応のシナリオを選び、演じることだが、

 

それが見事にマッチングしていること。

 

 

 

 

 

 

 

 

1992年の「許されざる者」くらいから、

 

前作の「運び屋」までもそうだったように…。

 

 

 

 

 

 

 

 

かつては名を馳せた主人公が、高齢となり

 

往年の影はひそめて、孤独の中で暮らす姿が描かれる。

 

ただ、それでも一筋の希望が見えるところが、

 

観客の心を打つ。

 

 

 

 

 

 

 

主人公マイクは、雇用主で恩人でもある牧場主から、

 

メキシコに住む一人息子を、連れ戻してほしいと頼まれる。

 

果たして無事にテキサスへ連れて帰れるのか…

 

タイトルのマッチョとは?

(登場するシャモに助演動物賞を贈りたい…)

 

 

 

 

 

 

 

 

「クライ マッチョ」のラストシーンで

 

ダンスする二人に涙し、拍手を送りたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年92歳となるイーストウッド御大は、

 

あと何本の映画を私たちに見せてくれるのだろうか。

(写真はすべてパンフレットより)

 

※エンドクレジットに「For ALAN」とあるが、この人物はおそらくアラン・ロバート

・マレー(Alan Robert Murray)だろう。彼はC・イーストウッド監督の多くの作品で

音響編集を担当した人で、「硫黄島からの手紙」と「アメリカン・スナイパー」では

アカデミー賞音響編集賞を受賞している。そのほか「スペースカウボーイ」、

「ハドソン川の奇跡」などでも担当した。昨年の2月に66歳で亡くなっている。

 

 

 

私の年代の男なら、イーストウッドを初めて知ったのは、テレビ西部劇

「ローハイド」のロディ役からだろう。(1959年から1965年放映)

 

その後、セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」※で人気に火がつき、

続く「夕陽のガンマン」と「続・夕陽のガンマン」で不動の映画スター

となり、日本でのマカロニ・ウエスタンブームを作った。

 

 

※荒野の用心棒でのC・イーストウッド(ウィキペディアより)

:日本ではマカロニ・ウエスタンと呼ばれ、以後は次々とイタリア製の

 西部劇が乱作された。(日本公開:1965年12月25日)

 

 

ハリウッドに戻って何本もの映画に主演したが、1971年のドン・シーゲル監督とのコンビで「ダーティハリー」が公開されるや大ヒットとなった。

 

それからのC・イーストウッドは、俳優としても監督としても、押しも

押されぬ映画界の第一人者となった

 

国際的な映画の受賞歴は数えきれず、アカデミー賞では「許されざる者」

と「ミリオンダラー・ベイビー」で2度の作品賞と監督賞を受賞している。