天龍寺の曹源池庭園は、夢窓国師(疎石)の作庭で
優美な王朝文化と禅文化が見事に融合した名園。
正面に亀山・小倉山を、左手に嵐山、右手遠方に
愛宕山を借景とした池泉回遊式庭園となっている。
亀山と小倉山(中央奥)
嵐山(写真左上)
愛宕山(写真右上の青い山)
曹源池の名称は、夢窓国師が池の泥を上げた時、
池中から「曹源一滴」と記した石碑が現れたところから
名付けられた。
曹源池(夢窓疎石作庭当初の枯山水)
枯山水の三段の石組(写真中央右)は、
龍門の瀧といい、中国の故事に由来する。
その下に造られた石橋は、日本最古の橋石組。
その右手の石組は釈迦三尊石と称し、
釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩を表現している。
書院からの曹源池
夢窓疎石が手がけた庭園は、この曹源池のほか
西方寺の枯山水庭園と等持院庭園、南禅院庭園がある。
1994年(平成6)には世界文化遺産に登録されている。
つづく