”恥ずかしい失敗”を、
大成功に変える法
愚かな人は、みずから自分の気持ちを「暗く」します。
賢者は、みずから「明るく」しようと努めます。
ある落語家が、寄席(よせ)の舞台から足を踏み外し、客席へ転げ落ちました
彼は腰をさすりながら再び舞台へあがるなり、「どうも、ラクゴシャです」と、一言。
「落語家」と「落伍者」をかけたうまいシャレに、観客はドッと沸きました。失敗に、ひどく落ち込んで気持ちを暗くするのは、愚かなことです。
何かを失ったり大勢の前で恥をかいたりすることを恐れるあまり、挑戦することから逃げるものは、もっと愚かです。たった一度の人生なのに、とてももったいないことです。
これに対して賢者は、その恥ずかしい失敗を、むしろ楽しもうとします。失敗を笑い話に変えて、明るく語ることができます。
生きているかぎり、失敗を経験しない人などいません。どこかでドジを踏むたびに、いちいち落ち込んでいたのでは、常に心を前向きに保つことは難しいでしょう。
だからこそ、恥ずかしい失敗は明るい「笑い話」に変えてしまったほうがいいのです。
みんなを笑顔にできたなら、その失敗もムダではなかったということ。
もちろん失敗から学び、反省することは大切ですが、必要以上に気に病み、恥じることはありません。
多く失敗する人ほど、多くを学ぶものです。
誰でも失敗するものと割り切って、失敗を恐れる心を解放することが一番です。
・・・・by 「いいこと」がいっぱい起こる
ブッダの言葉 植西 聡 著