悩むときは
分別の世界と別れよう
一心に安住して分別無し、
内風外風（ないふうげふう）吾が耳を誑（たぶらか）す。
「響の愉（ゆ）を詠ず」より『性霊（しょうりょう）集』
人と自分を「分別」で分けると苦悩が生まれる
原文は空海の漢詩の一節にあります。「一心」とは仏の心、悟りの境地を示し、「内風外風」とは心の内外に絶えず起こる煩悩の声です。
では、「分別無し」とはなんでしょう
一般には「分別がある」というと、道理や常識をわきまえ、善悪など物ごとの判断ができるよい意味で使われます。
しかし、仏教では「分別」は否定的に用いられ、「煩悩は分別によって生まれる」という考え方をします。
分別によって自己中心的な執着が生まれ、私たちに苦悩をもたらすというのです。「あの人ばかりモテる」「お金持ちがうらやましい」「自分は無能だ」「他人とうまく付き合えない」
・・・・・・・・これらはみんな分別がもたらす苦悩であり、‘‘わが耳をたぶらかす内風外風’’なのです。
分別は、優劣・苦楽・善悪・幸不幸などに心が分かれてしまった状態で、どちらかに自分をおくことでよけいな執着や嫉妬が生まれてしまうわけです
いちど心をまっさらにして、この分別をなくしてみましょう。
同じ風の音でも、煩悩を離れた心和（なご）ます響きに聞こえてきます。
「 生き方が変わる！
ｂｙ 空海 黄金の言葉」 名取芳彦（元結不動 密蔵院住職） 監修
宮下 真 著
・・・・では、では
今日も一心に生きます♪ｐ(*^-^*)ｑ がんばっ♪
