1950年のアメリカはネブラスカ州で実際にあった出来事
ベアトリスという町のウエストサイド・バプテスト教会では、毎週水曜日の7時半から聖歌隊の歌の練習が行われる予定になっていてた。メンバーはみんな真面目で、練習に遅刻することはなかった
ある日の水曜日、聖歌隊の練習が行われているまさにその時、教会がガス爆発を起こした
爆発でぶっ飛んだ教会を見て、人々は聖歌隊のメンバーを心配した…が、聖歌隊のメンバーである15人は全員無事だった
なぜ無事だったか?
それは、その日”偶然”にも、いつもは遅刻なんてしないメンバー全員が、それぞれ別の理由で遅刻したから
車が急に故障してしまい遅刻した姉妹
宿題に手間取って遅刻した女子高生
アイロンがけをしていて遅刻した主婦
ずっと先延ばしにしていた手紙を書いていて遅れた男性
寒すぎて家を出るのを躊躇して遅刻した女性
寝坊してしまった青年。そして青年と同じく聖歌隊のメンバーであった母親は、いつもなら息子を叩き起こして一緒に聖歌隊の練習に向かうが、その日はなぜかゆっくりと眠らせてあげようと起こさなかった
いつもは気にならないような”服の小さなシミ”が気になって引き返した者もいた
その聖歌隊の練習に毎回参加していた、時間にも厳格な教会の牧師は、なんと時計が遅れていて遅刻した
真面目で遅刻なんかめったにしない15人のメンバーが、その日に限って全員遅刻する…
もしいつも通り、全員が7時半に集まって練習が開始されていたら、ガス爆発に巻き込まれて大惨事になっていた
彼らが集合的無意識で繋がっていたのか
これはシンクロニシティ(意味のある偶然)なんだろうか
15人全員が遅刻する確率は10億分の1らしい
この世界には
偶然というものは存在しないのかもしれない
偶然を装った毎日の出来事の全てが
必然なのかも
【ACID TECNHO】
LFO - LFO (1990)