久しぶりに図書館に行って本を借りてきた。
1冊はチェーホフの<ワーニャ伯父さん/三人姉妹>
もう1冊は中国の作家・劉慈欣の<超新星紀元>
劉慈欣さんはネットフリックスのドラマ<三体>の原作者の作家さん、読むのが楽しみ。
チェーホフ、名前と作品は知っていたけれど本を読んだことはなかった。
興味を持ったのは孫から借りた本の作者が〔チェーホフは偉大だ〕と書いていたから。
<ワーニャ伯父さん>も<三人姉妹>もどちらも戯曲、
劇場で演劇される台本みたいなもの?かと読み始めた。
セリフや動作で登場人物がどういった人間かが分かる。
主人公は一人でなく登場人物が主人公、それぞれの思いが語られる。
ワーニャ伯父さん
ワーニャ伯父さんは偉大だと信じてこれまで働いて得たお金を送っていた
亡き妹の夫である老年の教授が実はつまらない人間だと知りこれまでの人生を嘆き憤る。
自分は47歳になるまでお金を使うことも楽しむことも恋をすることもなかった…
今までの僕の人生は何だったんだ‼と。
でもワーニャ伯父さん、まだやり直すのに遅くない新天地に行こうとはならない。
老教授と若い妻が都会に帰ると屋敷はこれまで通りの生活に戻るのである…
三人姉妹
長女はまだ27歳だというのに仕事に生活に疲れて夢がない…。
二女は偉大だと尊敬して18歳で結婚した夫が今は平凡な男であることが分かって失望…。
三女は美しい盛りの娘でモスクワへ行くことや働くことに夢を持っていたが実際に働くと
思い描いていたのとは違うことを知って失望…。
結局、三人姉妹とも旧態依然のままでは。
むしろ、姉妹が見下していた兄弟の妻は自分の思い通りに屋敷を変えていき適当に浮気もして、
新しい時代を生き抜く活力ある女性に見えてくる。
〔チェーホフは偉大だ〕と書かれていたけれど・・・う~ん分からなかった。
おやつは奈良の妹が送ってくれた大阪の店<パティシエ SAKIMOTO>のクッキー、
デパートの催事で見つけたとのこと。
口の中でサクッととけて美味しかった、有り難う!