【タイトル】 イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 行動経済学のしくみ
【監修者】 真壁昭夫
【出版社】 西東社
【発売日】 2022/5/10
【読了日】 2022/5
【読んだきっかけ】
個人的な社会勉強キャンペーンの一環で、図書館の新着図書一覧より、知らない分野・読みやすそうな本として選んだもの。
【感想】
興味がないものでも半額表示に嬉しくなり買ってしまうとか、最初に見た広告・よく見る広告に引きずられて買ってしまうとか、ハズレを避けたい・全員プレゼントなど確実なものを好むとか・・・。
「人間は必ずしも合理的に行動しない」という特性を見られて経済は回っているのだな、とあらためて思った。
もう半分しかない=まだ半分あるといったような同じ内容なのに説明で印象が変わる(フレーミング効果)、松・竹・梅があったら竹を選ぶ(無難なものを選びたい特性)など、しょっちゅう体験。安心や喜びを見出して買い物したいのだな。
BGMによる誘導効果は面白い、知らないうちにどれだけ誘導されているのだろう。
一方で、自発的にやっていた趣味を仕事にし報酬が低かったりすると、やらされている感に変わりモチベーションが低下してしまうことや(アンダーマイニング効果)、モチベーションが下がった人には、能力や結果ではなく、行動や努力をほめる(エンハウシング効果)などは、人間そう単純ではないよな、と考えさせられる。
日常のあらゆる場面に行動経済学は入り込んでいて、意識しないところでも誘導や操作されているのだなと思った。誰にとっても身近な学問。
タイトルどおり、知識ゼロでも楽しく読めた。