【タイトル】 ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール

【著者】  辻仁成

【出版社】 文藝春秋(文春新書)

【発売日】 2022/3/20

【読了日】 2022/4

 

【読んだきっかけ】

なぜか昔から、静かにたまに、でも定期的に気になってしまう、辻仁成さん。

コロナ禍に入った頃、みんなどんな心持ちで過ごしているのか気になり、書店で誰かのエッセイはないものか探したところ、辻仁成さんの「なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない」を見つけて、興味あるテーマかつ辻仁成さんのものが読める嬉しさで、興味津々で読んだ。その後も、ブログやツイッターの発信を読み続けている。

今回の本は、ここ3年くらいのつぶやきが体系的にまとめられているものとのこと。

 

【感想】

生きやすい人生はない、人生ままならない。そんな日々を、辻仁成さんご本人も、自分自身の「言葉」に救われてきたと書かれている。

辻仁成さんの座右の銘「誰の人生だよ」は、ご本人も折に触れてつぶやかれているが、誰にとっても勇気の沸き立つ言葉だと思う。

生きやすいとはいえない世の中、小さな生き甲斐がある毎日、いいなと思う。また、自分自身の気持ちは大事にして、他人や環境に合わせたり、自分の人生に違和感を感じるような無理はしない、よく考えて決めたことはそれでいい、ということは心の片隅に置いておきたい。

静かなエールがたくさん感じられる本。