ミュンヘンの新市庁舎、ふだんはとても混んでいるらしいが日曜の朝8時頃だったせいか閑散

としていた。1898年に建設が始まったというネオゴシックの建物。

 

高さは100メートル近く、横幅も100メートルほど。15世紀に建てられたブリュッセルの市庁舎を意識して作られたといわれる。ブリュッセルの市庁舎は、たぶん見たことがない。比較のしようもないが、写真で見た限りではもっとすっきりとしていた。ネオゴシックあるいはゴシックリヴァイバルはどうも装飾が過剰な感じで好まない。この塔に昇ったり、からくり時計を見たりすれば親しみが湧いたのかもしれないが時間がなかった。
 単純に自分の好みだがくどさを感じてしまう。そんなことを言えば日本にあまたあるヨーロッパ建築の模倣、まがいものは何と言えばいいのか言葉も無いのだが。

 

 この建物も全貌が見渡せないので古写真を見てみる。1924年の写真。この前の細長い広場がマリエン広場、地下鉄ですぐ行ける。

中央左寄りの二つの塔が、フラウエンキルフェで、この教会をめざしていたのだが、マリエン広場からはこの塔は見えない。すぐ近くだからと高を括って行ったのだが、見事に迷った。迷って楽しいこともあるが、この時はそうではなかった。ミュンヘンの街を訪れたのは二度目だが、どうも私とは相性が悪いようだ。