オクトーバーフェストの朝、ミュンヘンの街を歩いていたらこの広場に出た。
周りに多くの人がパレードの開始を待っていたので、私たちもここで待つことに。正面の建物はバイエルン国立歌劇場。もとはバイエルン選帝侯の宮廷歌劇場。先のブログでも書いた皇妃Princess Henriette Adelaide of Savoy(プリンセス・アンリエッテ・アデライド・オブ・サヴォイ)が設立した。モーツァルトの『イドメネオ』やワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『ラインの黄金』『ワルキューレ』など数々の作品を初演したとのこと。
この道の奥がパレードの出発地点だった。
鼓笛隊・騎馬隊。
こうして見ると、ミュンヘンの街の景観にプリンセス・ヘンリエッテは大きな役割を果たしたと言えそうである。ギリシャ神殿風のファサードはいまでもあちこちにある。古くはローマのパンテオンもそう。
フィレンツェのロッジアを真似た建造物はあまりすきにはなれなかったけれど、これは良いなと思う。周りの環境がどうであっても存在感を放つ。
皇妃を検索していたら、別の肖像画を見つけた。やや年を重ねた雰囲気。
Kurfürstin Henriette Adelaide von Savoyen
Antonio Triva (1626–1699)
歴史上の女性の役割は、軽く見られがちだが、この二つだけでも大きな業績だと思う。