ドイツ旅行の時、同行した家族もたくさんの写真を撮っていた。その中で、いったい何を写したのかわからないものがあって気になっていた。最近、ふとした拍子にそれが何かわかったので、そのことを書きたい。

日本に帰国する日の朝ヴュルツブルク駅前の広場で撮ったものだという。カバンがたくさんあったから、撮ったというのだが。この日は私も同じ道を歩いていたのだが、そこにカバンが置いてあったことには全く気づかず。気にはなっていたが、調べようという気にはならなかった。

 つい1週間ほど前、体調を崩し3日ほど寝込みやっと回復しつつあった時、何気なしにこの写真を見た。その時にじっくりとこの写真を見て、ハッと気づいたのである。

 

 

石碑らしきものと、星のマークを見て、これはユダヤ人の虐殺 ホロコーストに関するモニュメントだと初めて気づいた。調べると2022年に設置されたもので
DENKORT DEPORTATIONEN 1941 – 1944 という名称。

ヴュルツブルクからユダヤ人の強制収容所に送還された時に彼らが持っていくことを許された荷物で、ユダヤ人の虐殺をわすれないためのモニュメントだそうである。
 実はこの道路は駅へと通じるもので、何度も歩いていたのに、自分がまったく気づかなかったということがショックであった。
過去に虐殺があったことを忘れてはいけないという意志を示し続けることは重要。現に起きていることに対しても。