ちょっとした旅に出て、鳴門の渦潮を見た。

 

近くの丘の上に看板がある。

広重が描いた風景とのこと。広重が実際に鳴門に来たのかどうかは知らないが、あまり良い作品とも思えない。

 鳴門の海は思っていたよりもずっと広々としていて気持ちが良い。この広さを絵に描こうとするのは難しいだろう、広重をもってしても。波が泡立ち、白いレースのような模様を次々に織りなす様を見ていると飽きず、心に宿るいろいろな憂さも晴れた。