何か2つ以上の別のものを掛け合わせると、
化学変化が発生して全く新しい価値が生まれることがあります。

これは化学の世界に限らず、
例えば実生活でも起きますが、
自然に僕らはそれらを使っていますので、
特に気付きにくいです。

かくいう僕もそういったことを見落としますが、
例えば人と人との出会いも一種の化学変化になると思います。

その意味では、
ある人に出会ったことで自分の知らなかった自分が表出するのも立派な化学変化と言えます。

2月24日発行の日経MJにある意味、
離島とアートという
2つの異質のものがが織りなす化学変化?
と感じられるような記事がありましたので紹介します。

若者とアート 離島でミート

1.犬島アートプロジェクト(精練所)
①犬島
・人口56人の島 岡山県(瀬戸内海の島)
・2009年の観光客数・・・15000人(前年比40%増)
⇒多くが「犬島アートプロジェクト」が目当て

②アートプロジェクトの内容
・100年ほど前の精錬所を巡るツアー
⇒亀裂が入った煙突等の遺構と
 現代アート・最新の環境技術の粋を集めた施設が
 “美術館”を構成

・著名建築家の作品「精錬所」
⇒古い煙突を生かして、カラミレンガ・花崗岩を使って
 最新のエコが体験出来る
⇒室内は太陽熱、地熱等の自然エネルギーで快適な温度
・その他、三島由紀夫の住んでいた家の再現した作品もあり

最先端のエコ、明治、昭和が共存した不思議な空間となっている


2.島中にアートを点在させた直島
①直島
・人口3400人 香川県
・年間観光客数は40万人

②美術感だけでなく、島中に作品を点在させている
・「直島銭湯I♥湯」
・・・今夏に開催される「瀬戸内国際芸術祭2010」の関連施設
⇒派手な色使いの奇抜な外観、
タイルやカランにも装飾を施す

3.鹿児島の離島 甑島
①1人の学生がはじめた芸術祭が盛り上がりを見せている
⇒島おこし等を兼ねたイベントを毎年夏に開く
⇒昨年は1000人以上が集まる

「作品を発表する場だけでなく、アーティスト島の人たちの交流が進み、島の魅力の再発見など様々なプラス作用が起きている」


都市は均質化しているが、
島には固有の文化、歴史があり、
アートが触媒になってその島の魅力を伝えている 
ことが裏にあると考えられる。



確かに最近の都市はどこも似たようなお店が並び、
微妙に違うとはいえ、
歩いている人のファッションも似たりよったりで、
個性が感じられません。

今の人たちは、
これを無意識に感じ、
今まで見たことのないもの、
感じたことのないものを求めているのかもしれません。

ただ、文化、歴史といったものに
裏付けされたものを感じたがっている傾向もあるようで、
ここ数年の歴史ブームは
ひょっとしてこういったことと関係してるのかもしれません。

僕自身気付かされたのは、
島にあるアートは「美術館」ではなく
「美術感」
といった五感を
強烈に刺激しているものであることです。

ここでは「美術感」という言葉を勝手に使いましたが、
「~感」とは、説明こそ難しいですが、

マーケティングにおける
「ひとは感情で動く」という神田昌典さんの言葉のような
感情に訴えたメッセージ、
頭ではなく五感に訴えるメッセージと
言い換えることが出来るのかもしれません。

ブランドも人が抱くイメージだとすれば、
これも「~感」と言い換えることが
出来るのかもしれません。

人間は論理的に生きているようで、
感情に生きていると良くいわれますが、

今回紹介したこれらの「離島でのアート」は
まさに感情、五感に働きかけたメッセージなのかもしれません。

僕も興味が駆り立てられる記事でした。
機会があれば行ってみたいと思います。