「悩み」に対して本がでたと聞いた時

具体的に相談出来るわけでもないのに本当に解決なんてするのだろうかと言った気持ちでした。そう どちらかといえば、疑ってかかっていたのです。


 私はどちらかというと脳内で沢山悩み事を根掘り葉掘り考えてしまうタイプ。そう、本書である「苦痛の再生」をするタイプ。そして、仕事でも悩み事を聞く事も多く「悩み」という事にたいしてのイメージが しんどく 辛いものというイメージが染み付いていたのです。ですから、そんな1人ひとり抱えているものは様々なのにたった1冊読んだ所で何になるのかなという気持ちでいっぱいでした。本を購入する前にまず買って意味があるのか‥と悩んでいたのです(笑)

 そんな中でも、何冊か読んだ樺沢先生の本だったということと、買ってみても何も失うものは特に無いという事に気が付いて購読を決めました。


 読み進めていくうちに驚いたのが「悩み」をポジティブなものととらえている事でした。私には無い発想でした。悩まない(悩みが少ない)人に憧れすら抱いていたので、「悩み」自体は存在していいし当たり前の現象なんだなぁと受け入れることが出来ました。そしてもう1つ、「解決」に拘っている自分が居ることにも気が付きました。悩んだならどうにかしないと!悩みを聞いたならどうにかしないと!という「焦り」や「不安」「完璧主義」「ゼロ、ヒャク思考」がより自分を追い込んでいるんだなと気が付きました。


 この本を読みすすめながら「悩み」を書き出し記されている通り分析をしていきました。すると不思議な事に「今出来そうなこと」を見つける事が出来 ました。すると、悩んでいた「どうにかしないと!どうしよう!」の気持ちが「できそう‥!楽しそう‥!ワクワクする!」に変わっていったのです。ワクワクすると、自然と人に協力を依頼したり 宣言したりする機会が増えていきます。

これが、「言語化の魔力」というものなのか。本を買おうか悩んでいた私からすれば驚きの体験です。

本書に記されていた「悩みは人生をより面白く、豊かにする」まさにこの感覚がそうなんだ!と思えました。


 そして、読み終えた今「この本良かったよ!」と悩みの達人にすすめたり、自分が通っていたデイケアに差し入れしたりしています。「悩み」と上手く付き合えなかった頃、たくさん苦しい思いをしました。「もっと早くこんな本に出会えていたら」という気持ちになりました。なので、復職にむけてゆっくり自分を整えてる期間にぜひ出会ってもらいたいのでリワークへの差し入れに決めました。


 これからも楽しく「悩み」と付き合っていけるように少しずつ自分の考えをやわらかくしていきたいなと思います。読者の魔力を解放するスイッチが沢山詰まっていました。今出来ることを見失ってないか、足元から確認してコツコツ景色の変化を楽しみたいと思います。